JLPT N2 – Reading Exercise 52
私たちの一日は24時間しかありません。しかし、やりたいことは次々と出てきます。映画を見たり、友人と遊んだり、勉強したり、アルバイトをしたりと、どれも大切に思えます。もし一日が48時間あれば、すべてのことができるかもしれませんが、現実には「1」そうはいきません。
例えば、ある大学生が自由に使える時間が急に2倍になったとしたら、どうするでしょうか。きっと、今までできなかった趣味や旅行、資格の勉強など、やりたかったことを全部やろうと「2」スケジュールをいっぱいに埋めるでしょう。
(中略)
しかし、すべての人が一日に48時間使えるようになったとしても、本当に全員がやりたいことを全部できるでしょうか。
実は、時間が足りないと感じるのは大人も同じです。大人も仕事や家事、趣味や休息など、やりたいことがたくさんありますが、「3」全部を完璧にこなすことは不可能です。なぜなら、どんなに工夫しても一日は24時間しかなく、「4」時間を増やす技術はまだ存在しません。
「5」誰もが好きなだけ自由な時間を持てないのは、単に予定が多いからだけでなく、もし全員が自分のためだけに時間を使えば、社会がうまく回らなくなるからです。
つまり、最も重要なのは、私たちの「やりたいこと」は無限にあるのに対し、使える時間という資源は有限だということです。時間が限られているから、すべてを選ぶことはできません。言い換えれば、時間が有限だからこそ、私たちは「何を優先するか」を考え、他のことをあきらめる必要が出てきます。これを経済学では「機会費用」(Opportunity Cost)と呼びます。「6」この考え方は、何かを選ぶときに、他の選択肢をあきらめることによって生じる価値の損失を意味します。
限られた時間という資源を使って、どうすれば自分の人生をより豊かにできるのか。それを考えることこそ、時間管理の最大の課題なのです。