昔、広島県の宮島に力がとても強い夫婦がいました。兵衛丸と巴御前という名前です。
夫婦は、自分たちより強い人はいないと思っていました。実際に力を比べるために、たくさんの強い人が夫婦のところに来ました。
しかし、みんな負けて逃げて行きました。
あるとき、夫婦は、寺のお坊さんを部屋まで運ぶように頼まれました。夫婦はお坊さんを持ち上げようとしましたが、まったく動きませんでした。
次の日、夫婦は山を降りて行きました。途中で大きな蛇が出てきました。夫婦は、蛇を木だと思って持ち上げましたが、蛇は火を吐きました。夫婦はやっと逃げることができました。
夫婦は「力が弱いものになりたい」と神様に祈りました。すると、兵衛丸はセミに、巴御前はカマキリになりました。
この話は、広島県の宮島に伝わっています。