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「ルフィ」などと名乗る指示役のグループの事件で、フィリピンから警察官を装った電話をかけて現金4400万円をだましとった罪に問われた30歳の被告に、東京地方裁判所は懲役4年6か月の実刑判決を言い渡しました。
無職の寺島春奈被告(30)は6年前、「ルフィグループ」の拠点があったフィリピンのホテルから「かけ子」として警察官を装った電話をかけ、日本国内の高齢者5人から現金合わせて4400万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われました。
これまでの裁判で被告は、事実関係についておおむね認めた一方、「SNSでリゾートバイトと紹介され、フィリピンに向かったら犯罪の拠点に案内された。当初は詐欺だと知らなかった」などと述べ、犯罪の認識について一部否認しました。
4日の判決で、東京地方裁判所の鈴木悠裁判官は「フィリピンに到着した翌日には高齢者を狙った組織的な犯罪に関与すると認識していた」と指摘して、被告の主張を退けました。
そのうえで「大使館や家族に助けを求めるなど、関わりを断つ手段はあった。報酬を得る目的でかけ子を続けたことは厳しく非難されなければならず、責任は重い」として、懲役4年6か月の実刑を言い渡しました。
寺島被告が法廷で語った、“闇バイト”に関わるまでの経緯です。
長野県に住んでいた被告は、24歳だった2019年10月ごろ、当時のツイッターで、あるアカウントからフォローされたといいます。
そのアカウントは恋愛に関するポエムを多く投稿していて、プロフィール欄には「在宅ワークの仕事を紹介している」などと書かれていました。
ダイレクトメッセージでやりとりするようになると、「フィリピンで仕事をしないか」と誘われました。
「リゾートバイトで、日本人がたくさんいて、短期でも大丈夫」と勧められ、楽しそうだと思い、遊びに行くような感覚で誘いに乗ることにしたといいます。
2019年11月、被告はフィリピンに向かい、空港で案内役と合流しました。
翌日、数十人が集まる部屋に案内され、そのとき初めて「かけ子をする」と伝えられました。
グループから渡されたマニュアルには、警察官を装って「銀行のカードが不正利用されていて、犯罪に使われているかもしれない」などと話すように書かれていました。
なぜ断らなかったのか。
被告は「『えっ』と思ったが、住所や連絡先などを教えてしまっていたので、怖かった」と話しました。
その後、午前8時から午後5時まで日本国内に電話をかけ続け、1週間後には電話を受けた高齢者の1人が“受け子”からキャッシュカードを盗み取られ、現金を取られました。
被告は罪悪感があったと振り返り「こちらが話していることはうそで、それを信用させた結果、お金を取る形になった。被害者に申し訳なく思う」と話しました。
4日の判決で鈴木悠裁判官は「フィリピンに入国したあとも、大使館や家族に助けを求めるなど、特殊詐欺グループとの関わりを断つための手段はあった。グループに加わった経緯に酌むべき事情があったとはいえない。刑事責任は重く、実刑にすべきだ」と述べました。