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インド西部で12日、乗客乗員242人が搭乗していた旅客機が墜落し、航空会社は1人の生存が確認されたものの、残る乗客乗員全員の死亡が確認されたと発表しました。インドの主要メディアは、機長が墜落する直前に、管制官に緊急事態を知らせていたと伝えていて、被害の全容解明と事故の原因究明が焦点となっています。
インド西部グジャラート州のアーメダバードで日本時間の12日午後5時すぎ、「エア・インディア」のアーメダバード発、イギリス・ロンドン近郊のガトウィック行きの旅客機が空港から離陸した直後に墜落しました。
エア・インディアは病院で治療をうけているイギリス国籍の乗客1人の生存が確認されたものの、残る241人の乗客乗員全員の死亡が確認されたと発表しました。
エア・インディアによりますと、乗客230人のうち169人がインド国籍、53人がイギリス国籍などで、日本国籍の乗客はいなかったということです。
また、ロイター通信は、地元メディアの情報として、医科大学の学生寮の建物の上に旅客機が墜落し、多くの医学部生らが巻き込まれたおそれがあると報じています。
インドの主要メディアは、機長が墜落する直前に、管制官に緊急事態を知らせていたと伝えていて、被害の全容解明と事故の原因究明が焦点となっています。
インドのテレビ局、NDTVは旅客機が墜落した瞬間だとする映像を伝えました。
映像では、住宅街の上空を飛んでいた旅客機が、車輪の出た状態で、機首を上に向けたまま徐々に高度が下がっていく様子が写っています。
その後、大きな爆発が起き、炎が上がる様子が確認できます。
AP通信は、「航空機事故による煙」と題し、飛行機が墜落したとみられる現場近くの映像を配信しました。
映像では、空港の近くの建物の背後から黒い煙が垂直方向に上がり、多くの人が集まっている様子が確認できます。
インド西部で「エア・インディア」の旅客機、ボーイング787型機が墜落した事故をうけてアメリカのNTSB=国家運輸安全委員会は、12日、SNSで、事故調査を支援するため調査チームをインドに派遣すると明らかにしました。
またFAA=連邦航空局は12日に発表した声明で、事故が起きた場合、現地の当局が調査を主導することになるとした上で、「支援要請があった場合、NTSBがアメリカの代表となりFAAは技術支援を行うことになる。NTSBと連携してただちにチームを派遣する準備を整えている」としています。
アーメダバード空港は12日SNSに声明を発表し、エア・インディア171便について「離陸直後に空港の外で衝突に巻き込まれた」と明らかにしました。
その上で、「現在、空港は運用されておらず全てのフライトが一時的に停止されている」としています。
空港は日本時間午後9時15分ごろ、運用を再開したとSNSに投稿しました。
救急車が次々と到着する病院の近くには、墜落した旅客機の乗客の家族などが集まり、涙を流す人もいます。
親族が旅客機に乗っていたという女性は、「兄弟と、その娘が旅客機にいました。彼女は6歳でした」と声を詰まらせながら話していました。
また、姉妹が旅客機に乗っていたという女性は、「彼女はロンドンに行くところでした。たどりつく前に、旅客機が墜落してしまった」と話していました。
「エア・インディア」の墜落を受けて、インドのモディ首相は自身のSNSに、「アーメダバードでの悲劇にがく然とし、ことばでは言い表せないほど心を痛めている。私の思いは被害に遭ったすべての人々とともにある」と投稿しました。
そのうえで、「被害に遭った人々の支援にあたっている閣僚や関係当局と連絡を取り合っている」としています。
かつてインドの宗主国だったイギリスにはインド系の住民が180万人以上暮らしていて、今回の事故に大きな衝撃を受けています。
ロンドン西部にある多くのインド系住民が住む地区では、今回の旅客機の事故の犠牲者を悼む声などが聞かれました。
このうち、地区の雑貨店で働く20代の女性は「大惨事が起こり、多くの人が亡くなりました。とても気の毒に思います。ここから遠く離れてはいますがわたしたちの母国で起こったことだからです」と話していました。
また、イギリスの大学で勉強するためインドから来ているという20代の男性は「本当に不幸なことです。犠牲者の家族には補償が必要だと思います」と話していました。
事故が起きたインド・グジャラート州の出身者が多く住む、ロンドン北西部のハーロウにあるヒンズー教の施設では12日、事故の犠牲者を追悼する集会が開かれました。
集まった100人ほどの住民にヒンズー教の指導者が旅立った魂のために祈り、今こそ地域社会が1つになって支え合わなければならないと呼びかけ、参加者たちは音楽に合わせて歌うなどして、犠牲者を悼んでいました。
集会を主催した、グジャラート州出身者で作る全国組織のクリシュナ・プジャバ副会長は「私たちの地域社会にとって非常に悲しい日だ。知り合いだった州の元首相やイギリスに留学する予定だった学生28人など、州出身の多くの人が墜落した旅客機に乗っていた。事故の影響を受けたすべての人を支援できるよう取り組む」と話していました。
旅客機の到着予定地だったイギリスのスターマー首相は「多くのイギリス人を乗せたロンドン行きの便の墜落現場の光景は非常に痛ましいものだ。状況の進展については随時報告を受けている。極めてつらい状況にある乗客の方々とご家族のことを心から案じている」とする声明を出しました。
イギリスで初めて、インド系の首相となったスナク前首相は「妻と私は、エア・インディアの悲劇に深い衝撃と悲しみを感じている。われわれの2国間には特別な絆があり、愛する人々を失ったイギリスとインドの家族に、心より哀悼の意と祈りを捧げる」という声明を出しました。
アメリカのトランプ大統領は12日、ホワイトハウスで記者団からの質問に答え、「ひどい墜落だ。インドは大国であり、強い国だから、きっと対処すると確信しているが、私たちに現地でできることがあれば、何でも直ちにすると伝えた」と述べ、インド政府への支援を惜しまない考えを示しました。
アーメダバード国際空港は、ホームページによりますとアーメダバードの中心部からおよそ11キロの場所にあり、インド国内のほか海外の複数都市と結ばれています。
国内線や国際線、貨物など4つのターミナルがあり、45の駐機スポットがあります。
滑走路は1本で、北東から南西に長さおよそ3500メートルとなっています。
旅客機が発信する位置や高度の情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページ「フライトレーダー24」によりますと、事故が起きた当時(現地13時30分)風は西南西から3.6メートルで気温は37度、視界は6キロと悪くなかったということです。
また、「フライトレーダー24」によりますと、「エア・インディア」の171便は離陸後、すぐに高度190メートルに達し、速度は時速322キロでその後、記録が途絶えました。平均飛行時間は9分と表示されています。
航空機の飛行コースなどを公開する民間のホームページ、「フライトレーダー24」によりますと、事故機は6月9日にインドのデリーから羽田空港に到着したあと、10日には羽田空港からデリーに向かっています。
エア・インディアは12日SNSに「本日のアーメダバード発ガトウィック行きの171便がインシデントに巻き込まれた」と投稿しました。
そのうえで「現在のところ詳しい状況は調査中」だとして会社のウェブサイトで最新の情報を確認するよう呼びかけています。
旅客機が発信する位置や高度の情報をもとに飛行コースを公開している民間のホームページ「フライトレーダー24」によりますと171便はボーイング787型機で、現地の午後1時10分が出発予定時刻となっていました。
公式ウェブサイトによりますと、エア・インディアは1932年、インドで最初の航空会社として設立されました。
東京をはじめ香港、ロンドン、ニューヨークなど世界各地のあわせて79の空港と結んでいます。
インドの経済成長を背景にエア・インディアはおととし、アメリカのボーイングとヨーロッパのエアバスから合わせて470機の旅客機を購入することで合意するなど、事業の拡大を図っていました。
インド政府などがまとめているホームページによりますと、アーメダバードはモディ首相の出身地、西部グジャラート州の最大都市で、人口はおよそ740万だということです。
繊維産業が盛んな一方、近年は人口増加に伴い都市開発も進められ、情報技術や科学産業などの中心地となっているとしています。
「アーメダバードの歴史都市」は2017年にユネスコの世界遺産に登録されています。
また、アーメダバードとインド最大の商業都市ムンバイを結ぶおよそ500キロの区間では、日本の新幹線技術を導入する高速鉄道の建設も進んでいます。
また、グジャラート州はインド全体の工業生産高のおよそ2割を占める有数の工業生産地で、このうちアーメダバード市の周辺地域は、自動車関連会社など、州の中で最も多くの日系企業が進出しているということです。
「ボーイング787型機」はアメリカのボーイング社の主力の中型機で、2011年から運航を始めました。
主翼や胴体などに炭素繊維の「複合材」と呼ばれる素材が使われ、機体を軽量化しているのが特徴です。
このため燃費がそれまでの中型機と比べておよそ20%向上し、航続距離を伸ばすことに成功しました。
ボーイングによりますと、これによって多くの新規路線が誕生し、これまでにのべ10億人以上が利用しているということです。
アメリカのメディア、ブルームバーグは、航空専門の調査会社のデータをもとに全世界で1148機の787型機が運航されていると伝えています。
航空会社別の保有機数でみると、全日空が86機で最も多く、次いで、アメリカのユナイテッド航空やアメリカン航空などとなっているということです。
また、機体のおよそ35%について日本の企業が生産を担っていて、ボーイングのほかの主力機と比べても高い割合となっています。
就航後、バッテリーから火や煙が出るトラブルなどが相次ぎ、一時、運航が停止されましたが、その後、対策が講じられていました。
ボーイングがことし4月に公表した民間機の事故報告書によりますと、787型機ではこれまで機体の全損は0件だということで墜落は初めてだと報じられています。
今回の墜落を受けて、ボーイングは「『エア・インディア』と連絡を取っていて、支援のための準備を整えている。私たちの思いは乗客、乗員、救助にあたった方、そして、影響を受けたすべての方々とともにある」とする声明を発表しています。
ことし1月にはアメリカの首都ワシントン近郊にあるレーガン・ナショナル空港の近くで、アメリカン航空の旅客機と陸軍のヘリコプターが空中で衝突して川に墜落し、67人が死亡しました。
去年12月には韓国南西部のムアン空港で韓国のLCC=格安航空会社チェジュ航空の旅客機が胴体着陸したあとコンクリートの構造物に衝突して炎上し、179人が死亡しました。
また、日本では去年1月に羽田空港で海上保安庁の航空機と日本航空の旅客機が衝突して炎上し、保安官5人が死亡、1人が大けがをしました。
旅客機の乗客乗員379人は全員が緊急脱出し、乗客17人が医療機関を受診しました。
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