中東バーレーンに位置する約四千年前の古代文明「ディルムン」の古墳群において、これまでで最古級と考えられる王墓が新たに発見された。これは、日本の発掘調査グループが二十一日に東京都内で開催した報告会において明らかにしたものであり、同グループの一員である東京文化財研究所保存計画研究室長・安倍雅史氏(49)は、「ディルムン文明には未解明な点が多いものの、本発見は国際的にも極めて重要な成果である。今後は拙速を避け、十分な時間をかけて慎重に分析を進めていきたい」と述べた。
発表内容によれば、今年一月から二月にかけて「アアリ古墳群西」の調査が実施され、直径約二十メートル、高ささ約二メートルの古墳から、「H」型に石が配置された構造物が確認された。この構造は、過去に発見された王墓の特徴と合致しており、さらに副葬品として出土した土器の分析結果から、これまで知られていた王墓よりも古い時期のものであることが判明した。したがって、ディルムン文明の最初期に属する可能性が高いと考えられている。
加えて、古墳内部からは人間の大腿骨を含む複数の骨が発見されており、これが王の遺骨である可能性も指摘されている。
今後はDNA解析を実施し、目や髪の色などの身体的特徴や、当該人物の地域的起源の特定に向けた研究を進める予定である。
なお、本調査には奈良文化財研究所および国立民族学博物館(大阪)などの研究者も参加しており、学際的な協力体制のもと、ディルムン文明の謎の解明が期待されている。