2025年12月28日、日本最大規模の指定暴力団である山口組六代目は、愛知県瀬戸市に所在する本部において、例年どおり「餅つき式」を執り行った。
例年恒例の行事とはいえ、今年の式典にはこれまでとは異なる空気が漂っていたと言える。というのも、六代目組長である司忍氏をはじめとする幹部らの表情には、長年続いた内部抗争の終結による安堵と緊張の緩和が見て取れたためである。
山口組六代目は、約十年にわたり続いてきた組織内抗争について、本年になって一方的に終結を宣言した経緯があり、今回の餅つき式は「抗争終結後の区切り」として、例年以上に注目を集めることとなった。式当日の早朝から、本部周辺には多数の警察官および報道関係者が集結し、厳重な警備体制が敷かれていたことからも、社会的関心の高さがうかがえる。
この餅つき式は、毎年新年を迎える前に組織の結束を再確認する目的で実施されてきた伝統行事である。とはいうものの、今年は特に、長期にわたる抗争の終焉を経て「新たな出発点」としての意味合いが強調された場となったのは間違いない。