無尾目の両生類の総称。 尾はなく, 発達した後ろ足とやや小さい前足とをもち, 後ろ足に五本, 前足に四本の指がある。 普通, 後ろ足には水かきがある。 小昆虫やクモなどを食べる。 水辺にすむものが多いが, 草むらや樹上にすむ種類もある。 幼時はオタマジャクシと呼ばれ, 水中にすむが, 二~三週間で変態し, 四肢が生え, 尾が消失して陸上にあがる。 食用になる種もある。 トノサマガエル・ヒキガエル・アマガエル・ウシガエルなど種類が多い。 かわず。 ﹝季﹞春。 「~の合唱」《痩(ヤセ)~まけるな一茶これにあり/一茶》
<i>~の子は蛙</i>
子供はたいてい親に似るものだ。 また, 凡人の子はやはり凡人になる, の意とも。
<i>~の面(ツラ)に水</i>
〔蛙の面に水をかけても平気でいることから〕
どんな仕打ちをされても, 全く平気でいること。 しゃあしゃあとしているさま。 蛙の面に小便。
<i>~の頬冠(ホオカム)り</i>
〔蛙の目は背後にあるので, 頬冠りをすると前方が見えないことから〕
目先の利かないこと。
<i>~の目借(メカ)り時(ドキ)</i>
春, 蛙がさかんに鳴く頃の眠くてたまらない時期。
〔蛙が雌を求める意の「妻(メ)狩る」から転じたとも, 「蛙に目を借りられ」て眠いからともいう〕
<i>~は口ゆえ蛇(ヘビ)に呑(ノ)まるる</i>
〔蛙は鳴くので蛇に居所が知れて呑まれる意から〕
余計な口をきいて身を滅ぼすことのたとえ。 蛙は口から呑まるる。