JLPT N1 – Reading Exercise 10
私の友人の読書習慣は、常人の理解を超えている。彼は興味のある分野の本だけは、初版から最新刊まで徹底的に集め、書棚に完璧な順序で並べている。しかし、それ以外の本は、床や机の上に山積みにされ、どこに何があるのか本人にも分からない状態だ。部屋の一角はまるで図書館のように整然としているのに、別の場所は紙屑や雑誌が無造作に積み上げられ、足の踏み場もない。
彼の本の分類方法は、一般的な方法とはまったく異なる。普通なら小説や専門書はジャンルごとに分けて棚にしまうだろうが、彼の場合、好きな作家の作品が冷蔵庫の上に置かれていたり、料理本が寝室の引き出しに入っていたりする。何かを探すときには、我々の常識や固定観念をいったん捨てて、まっさらな気持ちで探さなければならないが、それは簡単なことではない。さらに、彼の本の置き方や並べ方は、すべて彼独自の「秩序感覚」によって決まっているため、実用的な利便性というものは_______。どんなに不便でも、彼は自分の秩序を守り抜こうとする。時折、私が意見してみても全く効果がないのである。