JLPT N1 – Reading Exercise 73
現代社会においては、情報伝達の速度が飛躍的に高まっているが、それに伴い「本質を見抜く力」が問われている。膨大な情報の中から、何が重要で何が枝葉末節なのかを見極めることが、個人にも組織にも求められている。
しばしば人は「権威」に頼って判断を下す。あるいは「多数派」の意見に流されることも多い。組織の中では、「前例」や「慣習」に従うことで物事を決定する場面が少なくない。しかし、そうした「思考停止」のコミュニケーションでは、真に納得できる結論には至らない。人間が人間である理由は、外部の圧力や慣習ではなく、自らの「洞察」によって「選ぶ」「選ばせる」ことができる点にある。