JLPT N2 – Reading Exercise 72
(1)現代の職場では、グループでの意思決定と個人による迅速な判断のどちらが良いか、よく議論になる。チームで話し合うと、すぐに「一度みんなで検討してから」と言われ、その場で結論が出ないことが多い。会議に参加しているメンバーだけでなく、上司や他部署の意見も求められる。たとえリーダーであっても、一人で即決することは難しい。全員の意見を聞き、納得を得てから初めて決定が下される。こうした過程には時間がかかる。
このやり方は、効率を重視する人から批判されることもある。しかし、私はその批判について二つの視点を持っている。
第一に、(2)この方法は日本だけでなく、どの国や組織にも見られるということだ。トップがすべてを独断で決めてしまうと、後で大きな問題が起きる可能性がある。周囲と十分に話し合うことは、どこでも重要視されている。ただ、日本ではその徹底ぶりが他国より際立っているだけなのだ。
第二に、議論を重ねることで、全員が納得し、次の行動に一体感を持って進めることができる。つまり、決定には時間がかかるが、(___3___)。
したがって、「みんなでよく話し合ってから決めます」という姿勢は、必ずしも悪いことではないのである。