JLPT N2 – Reading Exercise 90
現代の子どもたちには、直接会話を通じて自分の気持ちを伝える力が不足してきている。最近の子どもたちは、スマートフォンやSNSを使って素早くメッセージを送ることは得意だが、実際に相手を前にして自分の本当の感情を言葉で表現するのが苦手になっている。以前の子どもたちは、「なぜそんなことをしたの?」と聞かれると、自分なりに考えて理由を話そうとしたが、今はその問いいにうまく答えられず、黙り込んでしまうことが多い。これは、直接話し合ったり、物語を語ったりする経験が減ってしまい、自分の思いを言葉にする場がほとんどなくなったためだろう。子どもたちが自分自身を見つめ直し、他者と心を通わせるためには、「語り」や「対話」の時間を意識的に設ける必要があるのではないだろうか。