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早朝6時
父親の昭宏さんは、慎一さんに仕事を辞めた理由を聞きましたが、答えはありませんでした
昭宏さん
「もう何度も何度も『外へ出て働け』と言い続けていました
時には昭宏さんは、伸一さんを無理に部屋からつれ出し地元のハローワークに行き、仕事を探させました
「もうおまえを家においてはおけない
慎一さんはなにも言わず、ただ、泣いていました
ひきこもり状態は解消されないまま19年がたった2021年
講座を主催するのは、山口県を拠点に活動しているNPO法人です
講座は3日間かけて集中的に行われ、家族の参加者が、ひきこもりの息子や娘などへの対応で実際に悩んだ場面を打ち明け、それを題材に進めていきます
相談者
「最近家事をするようになったものの、やり方をアドバイスしたら手が付けられないほどに怒りだしました
ここで重要なのは、悩みを打ち明けただけで終わらないことです
参加者
「娘さんは、家事をやっていることをまずは認めてほしかったなのかな」
別の参加者
「いい部分に目を向けるということが足りなかったかもしれない」
さまざまな意見が出ると、相談した母親は、ある娘の言葉を思い出しました
相談者
「娘は、『お母さんは私の言動に対して否定から入るよね
講師
「そうした心の叫びをお母さんはスルーしてしまったと言うことですよね
講師の言葉で、娘のこれまでの行動を振り返った母親は、娘がひきこもる前に娘に求めていた自分の行動に原因があったかもしれないと気がつきました
相談者
「本当に恥ずかしいのですが、社会人として働き始めても、帰るときの連絡をさせていました
講座では、ひきこもる人の苦しい胸の内に耳を傾けてもらうことに注力しています
NPO「ふらっとコミュニティー」 山根俊恵代表理事
「子どもと心が通い合わないという相談をよく受けます
この講座を受けた昭宏さんが気づいたことも、息子の声に耳を傾けず、理解しようとしてこなかった自分の姿でした
昭宏さんは当時の日記に、こう記していました
息子の心の声に耳を澄ます
「息子のことを、もっと理解したい」
それからは、少しでも話すきっかけをつかもうと、『ドライブや買いものに行かないか』と、声をかけることからはじめました
そして、2人の距離を縮めたのがマッサージです
こうしたことを続けたある日、慎一さんが仕事を辞めた理由を語り始めました
慎一さん
「職場の上司は私がミスをした時だけ勢いよく怒鳴る
そして、ついに、知りたいと願い続けた息子の“苦しみの正体”を聞きました
慎一さん
「仕事を辞めた当初、面接を何社も受けたがまったく決まらなかった
息子の苦しみを知った昭宏さんは、日記にこう記しました
こうした昭宏さんの変化は、信一さんの気持ちにも影響をもたらしました
慎一さん
「家にいることが楽になりました
その後、信一さんは地元の会社で働き始めました
慎一さん
「よし、これならやってみようと思えました
昭宏さん
「イエス、ノーしか会話がなかった数年前の息子との関係を思えば、今は夢のようで、感無量です