楽天 田中将大
北海道の駒大苫小牧高校では甲子園で活躍し、2007年に高校生ドラフト1巡目で楽天に入団しました。
1年目に11勝をあげて、新人王に輝き、東日本大震災が起きたプロ5年目の2011年には、19勝5敗の成績で、最多勝や最優秀防御率などのタイトルを獲得し、沢村賞にも選ばれました。
そして2013年には24勝0敗、防御率1.27と圧倒的な成績を残して、楽天を初のリーグ優勝と日本一に導きました。
その年のオフにポスティングシステムを利用して大リーグ・ヤンキースに移籍し、1年目から13勝をあげるなど入団から6年連続でふた桁勝利をあげました。
昨シーズン終了後に自身初めてのFA=フリーエージェントとなり、今シーズン、8年ぶりに古巣・楽天に復帰しました。
日本代表では2008年の北京オリンピックをはじめ、2009年の第2回と2013年の第3回のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに出場していて、代表に招集されるのも8年ぶりとなります。
宮崎の都城高校から2017年にドラフト4位で入団しました。 プロ2年目には中継ぎでリーグ2位の32ホールドを挙げ、先発に転向したプロ3年目のおととしは防御率1.95で最優秀防御率のタイトルを獲得。 去年は149個の三振を奪って最多奪三振のタイトルに輝きました。 今シーズンは自身初の開幕投手を務めたほか、ここまで6勝を挙げ、防御率はリーグトップの2.08と安定したピッチングを見せています。 日本代表ではおととしのプレミア12に出場し、リリーフで5試合に登板して1失点の成績で日本の優勝に貢献しました。
八重山商工高校から2018年にドラフト4位で入団しました。 クイックモーションから投げ込む最速160キロのストレートとキレのある変化球が持ち味でプロ3年目の昨シーズンはリーグトップの54試合に登板して防御率1.87、リーグ2位の33ホールドあげて新人王に輝きました。 今シーズンはオフから磨いてきた変化球が効果的で開幕から33試合無失点を続け、プロ野球記録を更新しています。 日本代表に招集されるのは初めてです。
国士舘大から2014年にドラフト6位で入団しました。 ボールの出どころが見にくい独特の投球フォームからキレのあるストレートや変化球を投げ込み、おととしと去年はリリーフで防御率1点台と抜群の安定感でした。 今シーズンは27試合に登板し、1勝3敗、18ホールド、防御率3.09となっています。 岩崎投手が日本代表に選ばれるのは今回が初めてです。
帝京大から2016年にドラフト5位で入団しました。 投球フォームは下手気味のサイドスローで、140キロ台の速球やツーシームで打たせて取るピッチングが持ち味です。 おととしは9勝、去年は7勝を挙げ、いずれも防御率3点台をマークしました。 今シーズンはここまで10試合に先発して5勝2敗、防御率2.17の好成績をあげています。 青柳投手が日本代表に選ばれるのは今回が初めてです。
2013年にドラフト1位で入団しました。 150キロ前後のストレートと多彩な変化球をコントロールよく投げ込む球界を代表するピッチャーで完成度の高いピッチングが光ります。 これまでに3回の最多勝、4回の最優秀防御率をはじめ数々のタイトルを獲得しているほか、「沢村賞」にも2回輝きました。 また昨シーズンは開幕投手から13連勝のプロ野球新記録を達成しました。 今シーズンは開幕直後に足の違和感で一度、離脱したほか、5月の登板後にも右ひじの違和感を訴えて1か月ほどチームを離れたためここまで2勝4敗の成績です。 日本代表では2017年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで好投しましたが、おととしのシーズンは腰痛などの影響で防御率3点台後半と苦しみ、その年に行われたプレミア12のメンバーからは外れていました。
2016年にドラフト7位で入団しました。 左投げのリリーフで150キロ前後のストレートとキレのあるスライダーが持ち味です。 昨シーズンは終盤に左脇腹を痛めて離脱しましたが、37試合の登板で防御率1.00と安定した成績を残しました。 今シーズンは31試合に登板して2勝2敗で防御率3.64、14ホールドとなっています。 日本代表にはおととしのプレミア12で初めて選ばれて3試合に登板し、いずれも無失点に抑えました。
2011年にドラフト1位で入団しました。 プロ9年目のおととし、ノーヒットノーランを達成して最優秀防御率のタイトルを初めて獲得しました。 昨シーズンは球団新記録となる45イニング連続無失点を記録するなど安定感が光り、2年連続の最優秀防御率と初めてとなる最多奪三振のタイトルを獲得しました。 さらに両リーグトップの6つの完封を含む完投10試合が評価されて初めて沢村賞に輝きました。 日本代表ではおととしのプレミア12に出場し、中継ぎで3試合に登板して5イニングを1失点の成績で日本の優勝に貢献しました。
去年ドラフト1位で入団しました。 150キロを超えるストレートに大きく縦に割れるカーブやチェンジアップを織り交ぜたピッチングでプロ1年目の昨シーズンは10勝をあげ、防御率はリーグ2位の1.91、リーグ3位となる124個の三振を奪い新人王に選ばれました。 今シーズンは3勝と勝ち星は伸びていませんが、防御率は2.35と安定したピッチングを見せています。 森下投手は18歳以下の日本代表や大学日本代表として国際大会に出場した経験がありますが、トップチームのメンバー入りは初めてです。
名城大から社会人野球のトヨタ自動車を経てドラフト1位で入団したルーキーです。 1年目から抑えを任され、最速153キロの速球に加えキレのある変化球を持ち味に、開幕から22試合連続無失点をマークするなど安定したピッチングを見せています。 栗林投手は大学日本代表に選ばれたことはありますが、トップチームのメンバー入りは初めてです。
亜細亜大から2015年にドラフト1位で入団しました。 150キロ前後の速球と鋭く落ちるツーシームが持ち味で1年目から抑えを任されて37セーブをあげ、新人王に輝きました。 そして2018年とおととしには最多セーブのタイトルに輝きました。 去年は6セーブにとどまり、防御率も5点台と不調でシーズン途中に抑えを外されましたが、今シーズンは復調し勝ち試合のリリーフとして存在感を見せています。 日本代表では4年前に稲葉篤紀監督が就任して以降、すべての試合に招集されています。 おととしのプレミア12では抑えを務め、登板した5試合すべてで無失点に抑える活躍で、決勝では胴上げ投手となりました。
2011年に育成ドラフト6位で入団しました。 2013年のオフに支配下登録され、去年まで4年連続日本一のチームの扇の要を強肩と的確なリードで務めています。 2018年には日本シリーズのMVPに輝いたほか、育成出身の選手として初めてベストナインとゴールデン・グラブ賞に選ばれ、昨シーズンも3年ぶりに同時受賞を果たしました。 日本代表では4年前に稲葉篤紀監督が就任して以降、すべての試合に招集されていて、おととしのプレミア12では4試合に出場しました。
2007年に高校生ドラフト3巡目で入団しました。 バッティングはパンチ力と勝負強さが持ち味で経験に裏打ちされたリードにも定評があります。 広島のリーグ3連覇に貢献し、2017年から3年連続でベストナインに選ばれました。 今シーズンはコンディション不良で1軍の出場選手登録を抹消された時期があり、規定打席に到達していませんが、勝負強いバッティングを見せています。 日本代表ではおととしのプレミア12で決勝を含む4試合に先発出場して投手陣をリードしたほかバッティングでも打率3割3分3厘をマークし日本の優勝に貢献しました。
2009年にドラフト3位で西武に入団し、勝負強さと強打が持ち味の内野手として打点王を2回獲得しました。 このうち2回目の打点王に輝いたプロ10年目のシーズンは打率3割、ホームラン30本、100打点をマークしました。 楽天に移籍したおととしは自己最多の33本のホームランを打ち、昨シーズンも32本を打って初めてホームラン王に輝きました。 楽天ではセカンドを守りますが、おととしのプレミア12ではファーストを任され、中軸として打率3割6分、5打点と活躍し、日本の優勝に貢献しました。
2017年にドラフト3位で入団しました。 俊足と堅い守りのショートとして1年目からフルイング出場を果たして新人王に輝き、去年まで3年連続でベストナインとゴールデン・グラブ賞に選ばれました。 今シーズンは先月(5月)下旬に新型コロナウイルスに感染しチームを離れていますが、それまではキャプテンとして攻守にチームを引っ張っていました。 日本代表ではおととしのプレミア12の2次リーグ初戦のオーストラリア戦で終盤に相手ピッチャーのフィルダースチョイスを誘う絶妙なバントを決めてチームの勝利に貢献しました。
2007年に高校生ドラフト1巡目で入団しました。 球界屈指と言われる巧みなスイングで厳しいインコース攻めに対応し、2015年に首位打者のタイトルを獲得しました。 おととしには自己最多でリーグ2位となる40本のホームランを打ち、初めて最優秀選手に選ばれ、昨シーズンは史上2番目の若さで通算2000本安打を達成しました。 今シーズンは5月9日の試合で、けん制球にヘッドスライディングで一塁に戻った際に右手の親指を骨折しておよそ1か月間、離脱しました。 日本代表では2013年と2017年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックや、2015年とおととしのプレミア12に出場し、中心選手として代表チームを引っ張り続けています。
2011年にドラフト1位で入団し、強打、俊足のセカンドとして2015年には打率3割、ホームラン30本、盗塁30個のトリプルスリーを達成してホームラン王、盗塁王、最高出塁率のタイトルを獲得したほか、セ・リーグの最優秀選手に輝きました。 さらに2016年と2018年にもトリプルスリーを達成し、プロ野球史上初めて複数回のトリプルスリー達成者となりました。 日本代表では2017年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに出場したほか、おととしのプレミア12ではシーズン中とは違うファーストを守り、決勝の韓国戦で逆転スリーランホームランを打つなど日本の優勝に貢献しました。
九州学院から2018年にドラフト1位で入団しました。 持ち味の力強いバッティングでプロ2年目には全試合に出場して36本のホームランを打ち、新人王に輝きました。 さらに3年目の昨シーズンは全試合に4番で先発し、ホームランと打点でともにリーグ2位の成績をマークしたほか、最高出塁率のタイトルを初めて獲得し、ファーストでベストナインにも選ばれました。 今シーズンも開幕から4番に座り、主にサードを守りながら両リーグトップのホームラン20本をマークしています。 日本代表に招集されるのはおととし3月のメキシコとの強化試合以来です。
2012年にドラフト2位で入団しました。 昨シーズンはセカンドでプロ野球史上初となる守備率10割を達成するなど球界を代表する守備の名手で8年連続でゴールデン・グラブ賞に輝いています。 バッティングでも2016年に最多安打のタイトルを獲得しています。 今シーズンは新型コロナウイルスに感染して一時、離脱しましたが、3割台の打率をマークし低迷するチームの中で存在感が光っています。 日本代表には2017年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに出場したほか、おととしのプレミア12でもチームの中心選手として活躍し「大会のベストナイン」と「最優秀守備選手」に選ばれました。
2011年にドラフト2位で入団しました。 走・攻・守の3拍子そろった外野手として2015年には首位打者と打率3割、ホームラン30本、30盗塁の「トリプルスリー」を史上初めて同時に達成し、リーグのMVPにも輝きました。 3年前には2回目の首位打者、昨シーズンも最多安打のタイトルを獲得したほか、打率3割4分2厘、ホームラン29本、86打点で2回目のMVPに選ばれました。 日本代表ではおととしのプレミア12にはコンディション不良の影響で出場していませんが、2018年の日米野球では第1戦で逆転サヨナラツーラン、第2戦は2試合連続のホームランを含むヒット4本で4打点をあげる活躍を見せました。
2015年にドラフト2位で入団しました。 昨シーズンはチームで柳田悠岐選手に次ぐ17本のホームランを打つなど存在感を示し、日本シリーズでも14打数7安打の打率5割をマークして日本シリーズのMVPに選ばれました。 また登録ポジションはキャッチャーですが、今シーズンは主に外野で出場し内野も守ることができるユーティリティープレーヤーです。 栗原選手は高校時代に18歳以下の日本代表に選ばれていますが、トップチームのメンバー入りは初めてです。
2016年にドラフト1位で入団しました。 身長1メートル73センチとプロとしては小柄ながら、力強いバッティングが持ち味です。 3年目で初めて規定打席に到達し、それ以降、3年連続で3割台の打率をマークし、去年は3割5分ちょうどで初めてのタイトルとなる首位打者に輝きました。 今シーズンもここまでリーグトップの打率をマークしています。 日本代表では、おととしのプレミア12に出場し決勝の韓国戦で2本のヒットを打ちました。
2012年にドラフト4位で入団しました。 広角に打ち分けることができる巧みなバットコントロールが持ち味で、昨シーズンは自己最高となる打率3割4分をマークしたほか、2年連続で最高出塁率のタイトルを獲得しました。 今シーズンはここまで打率2割台ですが、中田翔選手に代わって4番を任される試合もあり、ホームラン数はすでに去年を上回っています。 おととしのプレミア12では8試合すべてに出場し、打率は1割9分にとどまりましたが、選球眼を生かして9つのフォアボールを選び打線を支えました。
2013年にドラフト2位で入団しました。 パワーを兼ね備えた高いバッティング技術でおととしには初めて首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得し、昨シーズンまで5年連続で打率3割、ホームラン25本以上をマークしています。 また強肩の外野手としてゴールデン・グラブ賞に4回輝いたほか、ベストナインにも5年連続で選ばれています。 日本代表では2017年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックに出場したほか、おととしのプレミア12では全試合で4番を務めて3試合連続でホームランを打つなど打率4割4分4厘、ホームラン3本、13打点の好成績で打線を引っ張り、大会のMVPに選ばれ、日本の優勝に貢献しました。
オリックス 山本由伸
西武 平良海馬
阪神 岩崎優
阪神 青柳晃洋
巨人 菅野智之
巨人 中川皓太
中日 大野雄大
広島 森下暢仁
広島 栗林良吏
DeNA 山崎康晃
【キャッチャー2人】
ソフトバンク 甲斐拓也
広島 會澤翼
【内野手6人】
楽天 浅村栄斗
西武 源田壮亮
巨人 坂本勇人
ヤクルト 山田哲人
ヤクルト 村上宗隆
広島 菊池涼介
【外野手5人】
ソフトバンク 柳田悠岐
ソフトバンク 栗原陵矢
オリックス 吉田正尚
日本ハム 近藤健介
広島 鈴木誠也