ロシア
外務省は、
野党勢力の
呼びかけで
先月行われた
抗議活動にEU=
ヨーロッパ連合に
加盟するスウェーデンとポーランド、
それにドイツの
外交官が
参加したとして、
国外に
追放すると
発表しました。
野党勢力の
指導者、ナワリヌイ
氏の
釈放をめぐるロシアとEUの
対立が
深刻化しています。ロシアでは、プーチン
大統領を
批判してきた
野党勢力の
指導者、ナワリヌイ
氏が
先月逮捕されたことを
受けて、
釈放を
求める抗議活動が
全国各地に
広がり、
これまでに1
万人以上が
拘束されたとみられています。
ロシア外務省は、このうち23日に行われた抗議活動に、スウェーデンとポーランド、それにドイツの外交官が参加したのは、違法行為にあたるとして3人の外交官を国外に追放すると5日、発表しました。
これを受けて、3か国が加盟するEUの外相にあたるボレル上級代表は声明を出し「外交官としてふさわしくない活動をしたというロシアの主張を拒否する」と強く非難しました。
ボレル上級代表は4日からモスクワを訪れ、5日にはロシアのラブロフ外相と会談し、ナワリヌイ氏の釈放を改めて求めたばかりでした。
EUで外交を担当するボレル上級代表のロシア滞在中に行われた外交官の追放の発表は、ナワリヌイ氏の釈放をめぐるロシアとEUの対立の深刻さを改めて示すものといえそうです。