アフリカ東部沖のマダガスカル島で、体長2.5センチに満たない小型のカメレオンが発見されました。
「ナナ・ヒメカメレオン(ナノ・カメレオン)」と命名された新種のカメレオンは、世界最小級の爬虫(はちゅう)類。2012年までは存在さえ知られていなかったそうです。ほかの脊椎(せきつい)動物や他の種類のカメレオンと違って色が変わることはなく、樹上よりも主に地上に生息します。
爬虫類はオスの方がメスより大きい種がほとんどですが、ナノ・カメレオンは別でした。オスの体長が約2センチだったのに対し、メスは2.89センチ。メスの方が大きいのは、卵を抱くためと思われます。
生息地のマダガスカル島ソラタ地区では大規模な森林伐採が行われており、ナノ・カメレオンは深刻な絶滅の危機に瀕していると思われます。