日本新聞: 平山郁夫などの作品をもとにした偽物の版画が流通か

平山ひらやま郁夫いくおなどの作品さくひんをもとにした偽物にせものの版画はんがが流通りゅうつうか

Feb 8, 2021 12:02

Furigana

戦後せんごを代表だいひょうする日本にっぽん画家がか、平山ひらやま郁夫いくおなどの作品さくひんをもとにした偽物にせものの版画はんがが、数すう年ねん前まえから百貨店ひゃっかてんなどで流通りゅうつうしていたとみられることが関係かんけい者しゃへの取材しゅざいで分わかりました。画商がしょうでつくる組合くみあいの調査ちょうさに対にたいし、大阪おおさかの画商がしょうが販売はんばいしたことを認みとめているということで、警視庁けいしちょうは著作ちょさく権けん法ほう違反いはんの疑うたがいで捜査そうさしています。偽物にせものの版画はんがが流通りゅうつうしていたのは、日本にっぽん画家がかの平山ひらやま郁夫いくおや東山ひがしやま魁いさお夷えびす、それに片岡かたおか球たま子この作品さくひんです。

版画はんがを扱あつかう画商がしょうでつくる「日本にっぽん現代げんだい版ばん画商がしょう協同きょうどう組合くみあい」などによりますと、原画げんがをもとに職人しょくにんが制作せいさくする版画はんがは通常つうじょう、画家がか本人ほんにんや遺族いぞくの許可きょかを得えたうえで数かずを制限せいげんして販売はんばいしていますが、去年きょねんの春はるごろ、特定とくていの版画はんがが百貨店ひゃっかてんなどで多おおく流通りゅうつうしていることに組合くみあい員いんが気付きづいて調査ちょうさしたところ、色合いろあいなどがわずかに異ことなる偽物にせものが含ふくまれていたことが分わかったということです。