横田早紀江さん「長い年月、何にも動かず、何も見えない」

会議のあとの記者会見で、横田めぐみさんの母親の早紀江さん(86)は「25年間、みんな頑張ってきましたが、これだけの長い年月、何にも動かず、何も見えない、この不思議さをどう解釈していいのか分かりません」としたうえで、「一刻も早く、トップどうしが心を込めて、真摯(しんし)に話してほしい」と、日朝首脳会談の早期開催を強く求めました。
それぞれの地元で街頭に立ち、近所を1軒1軒回って署名を呼びかけることから始めた活動ですが、先頭に立ってきた横田滋さんの姿はすでになく、代表を引き継いだ飯塚繁雄さんも去年12月にこの世を去りました。 家族会は3年前「全員の早期帰国が実現するなら、被害者から秘密を聞き出し、国交正常化の妨げになるようなことはしない」というキム総書記に宛てた初めてのメッセージを出し、去年「このメッセージには期限がある」と付け加えました。 最初の事件発生から9月で45年。 進展がないまま、残された家族の“命の期限”が迫る中、拉致問題は政府の戦略が厳しく問われる局面に入っています。
残された家族の“命の期限”迫る