【随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（21日にちの動うごき）

バイデン大統領だいとうりょうは翌よく26日にちにポーランドのドゥダ大統領だいとうりょうと首脳しゅのう会談かいだんを行おこなう予定よていで、ウクライナの人道じんどう危機ききなどについて議論ぎろんするとしています。

バイデン大統領だいとうりょうは今週こんしゅう、NATO＝北大ほくだい西洋せいよう条約じょうやく機構きこうやG7＝主要しゅよう7か国かこくの首脳しゅのう会議かいぎに出席しゅっせきするためベルギーの首都しゅとブリュッセルを訪問ほうもんすることになっていて、これにあわせてポーランドも訪おとずれることになります。

一連いちれんの会談かいだんでは、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづくウクライナ情勢じょうせいをめぐって意見いけんが交かわされ、いかなる地域ちいきでも力ちからによる一方いっぽう的てきな現状げんじょう変更へんこうは許ゆるしてはならないという認識にんしきで一致いっちし、国際こくさい秩序ちつじょを守まもるため、連携れんけいしていくことを確認かくにんしました。

そして会談かいだん後ごに共同きょうどう声明せいめいを発表はっぴょうし、モディ首相しゅしょうとの声明せいめいでは、ウクライナでの紛争ふんそうと人道じんどう的てき危機ききに深刻しんこくな懸念けねんを表明ひょうめいし、戦闘せんとう行為こういの即時そくじ停止ていしを要求ようきゅうすることなどを盛り込もりこみました。

また、フン・セン首相しゅしょうとの声明せいめいでも、武力ぶりょく行使こうしの即時そくじ停止ていしと軍隊ぐんたいの撤退てったいを要求ようきゅうすることなどを明記めいきしましたが、いずれの声明せいめいも、ロシアを直接的ちょくせつてきには非難ひなんしませんでした。

一連いちれんの日程にっていを終おえ、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、日本にっぽん時間じかんの午前ごぜん10時じすぎ、政府せいふ専用せんよう機きで現地げんちの空港くうこうをたち帰国きこくの途とにつきました。

声明せいめいでは「午前ごぜん10時じから正午しょうごの間まに、すべてのウクライナ軍ぐんと外国がいこく人じんのよう兵へいが、武器ぶきや弾薬だんやくを置おけば合意ごういされたルートで安全あんぜんに脱出だっしゅつすることと、命いのちは保証ほしょうする」としています。

さらにロシア国防省こくぼうしょうはウクライナ側がわに対にたいし、21日にち午前ごぜん5時じまでに書面しょめんで回答かいとうするよう求もとめました。

マリウポリを包囲ほういするロシア軍ぐんが、抵抗ていこうを続つづけるウクライナ軍ぐんに最後さいご通つうちょうをつきつけた形かたちですが、ウクライナ軍ぐんが従したがわなかった場合ばあい、さらなる戦闘せんとうの激化げきかが懸念けねんされます。

帰宅きたくした職員しょくいんと交代こうたいして、他たの職員しょくいんが勤務きんむにあたっているということです。

グロッシ事務じむ局長きょくちょうは、原発げんぱつがロシア軍ぐんに占拠せんきょされて以降いこう200人にん以上いじょうの職員しょくいんらが休やすみなく働はたらき続つづけた結果けっか、心身しんしんともに疲労ひろうがたまって原発げんぱつの安全あんぜんに関かかわる機器ききの修理しゅうりや保守ほしゅに支障ししょうが出でていることに懸念けねんを強つよめていました。

グロッシ事務じむ局長きょくちょうは「遅おそきに失しっしたとはいえ、前向まえむきな進展しんてんだ」と歓迎かんげいしたうえで「非常ひじょうに困難こんなんな状況じょうきょうで働はたらいたことは全面ぜんめん的てきな敬意けいいと称賛しょうさんに値あたいする」と述のべています。

一方いっぽうで、チェルノブイリ原発げんぱつの置おかれた状況じょうきょうは困難こんなんで不ふ確実かくじつだとして、ウクライナの原子力げんしりょく施設しせつの安全あんぜん確保かくほに向むけ、IAEAとして対応たいおうを急いそぐ必要ひつよう性せいを強調きょうちょうしました。

ゼレンスキー大統領だいとうりょうは20日にちに公表こうひょうしたビデオメッセージで「仲なかたがいをたくらむ政治せいじ家かたちの活動かつどうは成功せいこうせず、厳きびしい反応はんのうに直面ちょくめんするだろう。ロシアがひき起おこした大だい規模きぼな戦争せんそうの影響えいきょうを考慮こうりょした結果けっか、ロシアとつながりのある一部いちぶの政党せいとうの活動かつどうを停止ていしすることを決定けっていした」と述のべました。

この中なかでゼレンスキー大統領だいとうりょうは、ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうを第だい2次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅうのナチス・ドイツによるユダヤ人じんの大量たいりょう虐殺ぎゃくさつ、ホロコーストになぞらえ「ロシアはいまナチスと同おなじことをしようとしている」と訴うったえました。

そのうえで、イスラエル軍ぐんが使用しようする迎撃げいげきミサイルシステム「アイアンドーム」に言及げんきゅうし「アイアンドームは世界せかい最高さいこうのシステムであり、どうすればウクライナの国民こくみんやユダヤ人じんを守まもることができるか理解りかいしているはずだ」などと述のべ、武器ぶきの供与きょうよなどを念頭ねんとうにさらなる支援しえんを求もとめました。

イスラエルは、ゼレンスキー大統領だいとうりょうをはじめ多おおくのユダヤ人じんが暮くらすウクライナと良好りょうこうな関係かんけいを築きずいている一方いっぽう、中東ちゅうとうで影響えいきょう力りょくを増ますロシアとの関係かんけいも重視じゅうししています。

ただ、双方そうほうと良好りょうこうな関係かんけいを維持いじしていることから、ベネット首相しゅしょうはプーチン大統領だいとうりょうやゼレンスキー大統領だいとうりょうとたびたび会談かいだんするなどして停戦ていせんに向むけた仲介ちゅうかいに努つとめています。

オフシャンニコワさんはすでに国営こくえいテレビに辞表じひょうを提出ていしゅつしていますが、今後こんごについては、「私わたしは愛国あいこく者しゃです。私わたしも子こどもたちもロシアに住すみたいと思おもっています」と述のべ、子こどもたちの安全あんぜんが心配しんぱいだとしながらもロシアを離はなれるつもりがないと強調きょうちょうしました。

そして、「これはプーチンの戦争せんそうであって、ロシア国民こくみんの戦争せんそうではありません。いまは非常ひじょうに暗くらく困難こんなんなときですが、すべての人ひとが声こえをあげなければいけない」と述のべ、戦争せんそうに抗議こうぎの意思いしを示しめすようロシアの人々ひとびとに改あらためて呼よびかけました。

オフシャンニコワさんがニュース番組ばんぐみ中ちゅうに反戦はんせんを訴うったえた行為こういをめぐっては捜査そうさ当局とうきょくが予備よび的てきな捜査そうさに着手ちゃくしゅしたとロシア国営こくえいの通信つうしん社しゃが伝つたえていて、言論げんろん統制とうせいを強つよめるプーチン政権せいけんが重おもい刑事けいじ罰ばつを科かすのか、対応たいおうに注目ちゅうもくが集あつまっています。

19日にち時点じてんのUNHCRのまとめによりますとウクライナ国外こくがいに避難ひなんした人ひとの数かずは338万まん人にんを超こえていて、このうち▽ポーランドでおよそ205万まん人にん、▽ルーマニアでおよそ52万まん人にん、▽モルドバでおよそ36万まん人にんなどとなっています。

また、▽ロシアに避難ひなんした人ひとはおよそ18万まん人にんとなっています。

一方いっぽう、IOM＝国際こくさい移住いじゅう機関きかんによりますと、ウクライナ国内こくないで避難ひなんしている人ひとの数かずは16日にち時点じてんの推計すいけいでおよそ648万まん人にんに上のぼるということです。