【随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（28日にちの動うごき）

そのうえで、「私わたしたちの優先ゆうせん事項じこうは変かわらない。ウクライナの主権しゅけんと領土りょうどの一体いったい性せいが保たもたれることは当然とうぜんで、疑うたがいの余地よちはない。ウクライナの安全あんぜん保障ほしょうが確約かくやくされることも必須ひっすだ。私わたしたちの目標もくひょうは明白めいはくで平和へいわと日常にちじょうの暮くらしをできるだけ早はやく取り戻とりもどすことだ」と述のべました。

また、ゼレンスキー大統領だいとうりょうは現在げんざいの戦況せんきょうについて、「ウクライナ軍ぐんは、ロシア軍ぐんの侵攻しんこうを食い止くいとめているほか、いくつかの地域ちいきでは押し返おしかえしている」と述のべました。

そのうえで、テドロス事務じむ局長きょくちょうは「命いのちを救すくうことに専念せんねんする医療いりょう従事じゅうじ者しゃや施設しせつへの攻撃こうげきが繰り返くりかえされていることに憤慨ふんがいしている。和平わへいが唯一ゆいいつの解決かいけつ策さくだ。戦争せんそうをやめるようロシアに引き続ひきつづき求もとめる」と強つよく非難ひなんしています。

このためヨーロッパ各国かっこくにある劇場げきじょうの周辺しゅうへんでは27日にち、白しろい文字もじで「子こどもたち」と地面じめんに書かいて追悼ついとうする動うごきが広ひろがっています。

このうち、ドイツ・ベルリンの劇場げきじょうは子こどもたちも参加さんかして地面じめんに白しろいスプレーでロシア語ごで「子こどもたち」と書かいて、その様子ようすを撮影さつえいした動画どうがをSNSに投稿とうこうしました。

動画どうがとともに「『子こどもたち』という文字もじは上空じょうくうからも見みえていたのにロシア軍ぐんは攻撃こうげきした」としてロシア軍ぐんの対応たいおうを非難ひなんしました。

同おなじような追悼ついとうの動うごきはヨーロッパ各地かくちの劇場げきじょう周辺しゅうへんでも行おこなわれ、イギリスとチェコ、そしてリトアニアにあるウクライナ大使館たいしかんは写真しゃしんを投稿とうこうしています。

また、ウクライナのクレバ外相がいしょうはみずからのSNSに、ハンガリーの首都しゅとブダペストで行おこなわれた追悼ついとうイベントとしてマリウポリの劇場げきじょうで犠牲ぎせいになった人数にんずうと伝つたえられている300人にん分ぶんの靴くつがドナウ川がわの川岸かわぎしに並ならべられた写真しゃしんを投稿とうこうしました。

この川岸かわぎしは第だい2次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅう、多数たすうのユダヤ人じんが虐殺ぎゃくさつされた場所ばしょで、クレバ外相がいしょうは「マリウポリで起おきたことはナチスによる犯罪はんざい行為こういと同おなじだ。悲劇ひげきは繰り返くりかえしてはならない」というメッセージを投稿とうこうしました。

このなかで両りょう首脳しゅのうは、ウクライナ情勢じょうせいや停戦ていせん交渉こうしょうの進展しんてんをめぐって議論ぎろんしたほか、エルドアン大統領だいとうりょうが、早期そうきの停戦ていせんや人道じんどう状況じょうきょうの改善かいぜんの必要ひつよう性せいを強調きょうちょうしたということです。

そのうえで双方そうほうは、ロシアとウクライナによる次回じかいの停戦ていせん交渉こうしょうが、イスタンブールで行おこなわれることで合意ごういしたということです。

停戦ていせん交渉こうしょうを巡めぐっては、ウクライナ側がわの代表だいひょう団だんの関係かんけい者しゃが27日にち、近ちかくトルコで行おこなわれる見通みとおしを明あきらかにしていました。

このうちブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは27日にち、訪問ほうもん先さきのイスラエルで行おこなわれた会見かいけんで、「バイデン大統領だいとうりょうとしては、プーチン大統領だいとうりょうにはウクライナを含ふくむいずれの国くにに対にたいしても戦争せんそうを仕掛しかけたり侵略しんりゃくしたりする権限けんげんはないと述のべただけだ。われわれはロシアの体制たいせい転換てんかんについて戦略せんりゃくを持もっているわけではない」と述のべました。

また、アメリカのNATO大使たいしのスミス氏しも27日にち、CNNテレビに出演しゅつえんして同様どうようの釈明しゃくめいをしました。

バイデン大統領だいとうりょうの発言はつげんを巡めぐっては、演説えんぜつ直後ちょくごにもホワイトハウスの高官こうかんが「大統領だいとうりょうは体制たいせいの転換てんかんについて議論ぎろんしているわけではない」と釈明しゃくめいしていますが、ロシア側がわが「バイデンが決きめることではない」などと反発はんぱつしていました。

一方いっぽう、フランスのマクロン大統領だいとうりょうはバイデン大統領だいとうりょうの発言はつげんについて27日にち、地元じもとテレビに対にたいし「ことばや行動こうどうによって事態じたいを悪化あっかさせることなくロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうをとめなければならない。私わたしならそのようなことばは使つかわない」と述のべています。

アメリカ政府せいふが大統領だいとうりょうの発言はつげんの火消ひけしを急いそぐ背景はいけいには、ロシアを刺激しげきし、さらに事態じたいが悪化あっかすることを避さけたい考かんがえがあるものとみられます。

これはウクライナとの国境こっきょうに近ちかいポーランド南東なんとう部ぶの都市とし、ジェシュフで地元じもとの市民しみん団体だんたいが行おこなったもので、ポーランド人じんやウクライナから避難ひなんしてきた人ひと、合あわせて100人にん以上いじょうが参加さんかしました。

参加さんか者しゃは両国りょうこくの国旗こっきやEUの旗はたを持もって集あつまり、ベートーベンの交響こうきょう曲きょく第だい9番ばんの「歓喜かんきの歌うた」をウクライナ語ごとポーランド語ごで歌うたい、連帯れんたいをアピールしました。

集会しゅうかいを企画きかくした市民しみん団体だんたいの担当たんとう者しゃは「『歓喜かんきの歌うた』はヨーロッパを象徴しょうちょうする歌うただと思おもうのでウクライナがEUに加盟かめいするのを応援おうえんするために歌うたいました」と話はなしてました。

参加さんか者しゃの中なかにはウクライナ西部せいぶのリビウから逃のがれてきたという女の子おんなのこもいて、「ウクライナがEUに加盟かめいできたら平和へいわが訪おとずれると信しんじています。戦争せんそうが終おわるよう、そしてすべてがうまくいくよう願ねがっています」と話はなしていました。

UNHCR＝国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょのまとめによりますと、26日にちの時点じてんでルーマニアにはポーランドに次ついで2番目ばんめに多おおいおよそ58万まん人にんがウクライナから逃のがれてきています。

このうち、南東なんとう部ぶイサクチャは、おもにウクライナ南部なんぶから、国境こっきょうとなっているドナウ川がわを船ふねで渡わたって避難ひなんしてくる人ひとたちの拠点きょてんとなっていて、27日にちも対岸たいがんのウクライナ側がわから100人にん余あまりを乗のせた船ふねが到着とうちゃくしていました。

避難ひなんしてくる人ひとたちのほとんどは、女性じょせいと子こどもで、船ふねを下おりたあとボランティアから食事しょくじやお茶おちゃなどを受け取うけとると、安心あんしんした表情ひょうじょうを見みせていました。

戦闘せんとうが続つづく南部なんぶヘルソンから2人にんの子こどもなどを連つれて避難ひなんしてきたという34歳さいの女性じょせいは「きのうから店みせに食料しょくりょう品ひんがなくなりました。人道じんどう危機ききの状態じょうたいで、ヘルソンももうすぐマリウポリのようになると思おもいます」と話はなし、9歳さいの息子むすこは「家いえの近ちかくで爆発ばくはつがあったときは怖こわかったです。戦争せんそうが早はやく終おわってほしい」と話はなしていました。