일본어 뉴스: 【随時更新】ロシアウクライナに軍事侵攻（30日の動き）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうの開始かいしから1か月かげつ余あまりとなります。

ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる30日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。

（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

安保理あんぽりでも停戦ていせん交渉こうしょう議論ぎろん

ウクライナ情勢じょうせいをめぐって国連こくれんの安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいで会合かいごうが開ひらかれ、ロシアとウクライナの停戦ていせん交渉こうしょうについて、アメリカはロシア側がわの行動こうどうを見極みきわめる姿勢しせいを示しめしたのに対にたいし、ロシアは交渉こうしょうについて言及げんきゅうしませんでした。

このうちアメリカはシャーマン国務こくむ副ふく長官ちょうかんが出席しゅっせきし、「ロシアが何なにを言いうかではなく、何なにを行おこなうかが焦点しょうてんだ」と述のべ、ロシア側がわの具体ぐたい的てきな行動こうどうを見極みきわめる姿勢しせいを示しめしました。そのうえで、「この人道的じんどうてきな大だい惨事さんじを終おわらせる唯一ゆいいつの方法ほうほうはロシア軍ぐんの完全かんぜん撤退てったいだ」と強調きょうちょうしました。

一方いっぽう、ロシアのネベンジャ国連こくれん大使たいしは、現地げんちの人道じんどう状況じょうきょうには配慮はいりょしているなどとこれまでの主張しゅちょうを繰り返くりかえしましたが、今回こんかいの停戦ていせん交渉こうしょうについては言及げんきゅうしませんでした。

南部なんぶミコライフで州しゅう庁舎ちょうしゃにロケット弾だん 12人にん死亡しぼうか

ウクライナ南部なんぶの都市としミコライフでは、州しゅう庁舎ちょうしゃがロケット弾だんによる攻撃こうげきを受うけ、海外かいがいメディアは当局とうきょく者しゃの話はなしとしてこれまでに12人にんの死亡しぼうが確認かくにんされたと伝つたえています。

ミコライフ州しゅうのビタリー・キム知事ちじは29日にち、州しゅう庁舎ちょうしゃがロシア軍ぐんの攻撃こうげきを受うけたとSNSで明あきらかにしました。

ロイター通信ろいた-つうしんなどは当局とうきょく者しゃの話はなしとして、この攻撃こうげきでこれまでに少すくなくとも12人にんの死亡しぼうが確認かくにんされ、33人にんが負傷ふしょうしたと伝つたえています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう停戦ていせん交渉こうしょうの行方ゆくえには慎重しんちょうな見方みかた

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは29日にち、公開こうかいしたビデオメッセージの中なかで、ロシアとの停戦ていせん交渉こうしょうについて、「前向まえむきな合図あいずといえるが、この国くにを破壊はかいしようとする力ちからの代表だいひょう者しゃのことばを信しんじる理由りゆうはない」と述のべました。

また、ロシア軍ぐんが首都しゅとキエフ周辺しゅうへんなどで軍事ぐんじ作戦さくせんを大幅おおはばに縮小しゅくしょうすると決きめたとしたことについて、「ロシア軍ぐんは攻撃こうげきを加くわえる態勢たいせいを維持いじしているので、われわれの防衛ぼうえい態勢たいせいも維持いじしたままだ」と述のべ、停戦ていせん交渉こうしょうの行方ゆくえについて、慎重しんちょうな見方みかたを示しめしました。

ロシア財務省ざいむしょう 4月つきの国債こくさい償還しょうかんはルーブル払はらいの方針ほうしん

ロシアの財務省ざいむしょうは29日にち、4月つき4日にちに償還しょうかん期限きげんを迎むかえるドル建だての国債こくさいについて、自国じこく通貨つうかのルーブルで買い戻かいもどす方針ほうしんを発表はっぴょうしました。

それによりますと、今月こんげつ30日にちまでに買い戻かいもどしに応おうじる意向いこうを示しめした投資とうし家かに対にたいして、ロシア中央ちゅうおう銀行ぎんこうの公式こうしき為替かわせレートをもとにルーブルで支払しはらうとしています。

今回こんかいの国債こくさいの償還しょうかんや利払りばらいは21億おくドル余あまり、日本にっぽん円えんでおよそ2500億おく円えんに上のぼり、ロシアが当面とうめん、支払しはらわなければならない償還しょうかんや利払りばらいの額がくとしては最もっとも多おおいため、経済けいざい制裁せいさいで外貨がいか準備じゅんびの半分はんぶん近ちかくが凍結とうけつされる中なかでもドルによる支払しはらいができるのか、市場しじょうの警戒けいかい感かんが続つづいています。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょう「本当ほんとうの撤退てったいではなく再さい配置はいち」

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうのカービー報道ほうどう官かんは29日にち、記者きしゃ会見かいけんで、ロシア軍ぐんの首都しゅとキエフ周辺しゅうへんでの動うごきについて、小しょう規模きぼの部隊ぶたいが離はなれたとする一方いっぽうで「これは本当ほんとうの撤退てったいではなく、再さい配置はいちだ」と述のべ、撤退てったいが行おこなわれているとは捉とらえていないという姿勢しせいを強調きょうちょうしました。

そのうえで「われわれは、ほかの地域ちいきへの大だい規模きぼな攻勢こうせいを警戒けいかいする必要ひつようがある。ロシア軍ぐんは目標もくひょうとしていたキエフの制圧せいあつに失敗しっぱいしたが、キエフへの脅威きょういが終おわったわけではなく、今いまも、キエフを含ふくむウクライナ国内こくないでロシア軍ぐんは大だい規模きぼな残虐ざんぎゃく行為こういを行おこなうことができる。実際じっさいにきょうも、キエフに対にたいする空爆くうばくが続つづいたのを確認かくにんしている」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう欧州おうしゅう首脳しゅのうと電話でんわ会談かいだん軍事ぐんじ侵攻しんこうやめるまで制裁せいさい確認かくにん

ロシアとウクライナによる停戦ていせん交渉こうしょうを受うけて、アメリカのバイデン大統領だいとうりょうは29日にち、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの4か国かこくの首脳しゅのうと50分ふん余あまりにわたって電話でんわで会談かいだんしました。

このあと、ワシントンで行おこなわれた記者きしゃ会見かいけんでバイデン大統領だいとうりょうは、ロシア国防省こくぼうしょうが首都しゅとキエフ周辺しゅうへんなどで軍事ぐんじ作戦さくせんを大幅おおはばに縮小しゅくしょうするとしていることについて、ロシアによる行動こうどうを注視ちゅうししていくことで5か国かこくが一致いっちしたと明あきらかにしました。

また、記者きしゃ団だんから、ロシア側がわの発言はつげんが停戦ていせんに向むけたものなのか、新あらたな侵攻しんこうに向むけた時間じかん稼かせぎなのかと問とわれたのに対にたいし、バイデン大統領だいとうりょうは「ロシアの行動こうどうを確認かくにんするまで予想よそうすることはしない」と述のべました。

さらに会談かいだんでは、ロシアが軍事ぐんじ侵攻しんこうをやめるまで強つよい制裁せいさいを科かしていくことや、ウクライナ軍ぐんに対にたいする支援しえんを続つづけていくことも確認かくにんしたということです。

マクロン大統領だいとうりょうプーチン大統領だいとうりょうと市民しみん避難ひなんを協議きょうぎ

フランスのマクロン大統領だいとうりょうは29日にち、ロシアが攻勢こうせいを強つよめている東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリからの市民しみんの避難ひなんを支援しえんする人道的じんどうてきな作戦さくせんについて、プーチン大統領だいとうりょうと電話でんわで協議きょうぎしました。

マクロン大統領だいとうりょうは今月こんげつ25日にち、トルコ、ギリシャとともに作戦さくせんを行おこなう方針ほうしんを示しめしていて、フランス大統領だいとうりょう府ふによりますと、会談かいだんでプーチン大統領だいとうりょうはマクロン大統領だいとうりょうの提案ていあんについて検討けんとうすると答こたえたということです。

一方いっぽう、ロシア大統領だいとうりょう府ふによりますと、プーチン大統領だいとうりょうは「市民しみんへの人道じんどう支援しえんや安全あんぜんな避難ひなんはマリウポリを含ふくめ、ロシア軍ぐんにより確保かくほされている。人道じんどう問題もんだいを解決かいけつするには、ウクライナの民族みんぞく主義しゅぎ者しゃの戦闘せんとう員いんが武器ぶきを置おき、抵抗ていこうをやめなければならない」と強調きょうちょうしたとしています。

英えいロシア人じん所有しょゆうの「スーパーヨット」差し押さしおさえ

イギリス政府せいふは、29日にち、ロシアに対にたいする経済けいざい制裁せいさいの一環いっかんとして、ロシア人じんが所有しょゆうする「スーパーヨット」と呼よばれる豪華ごうか船せんを差し押さしおさえたと発表はっぴょうしました。

所有しょゆう者しゃはイギリスの経済けいざい制裁せいさいの対象たいしょうではないものの、プーチン大統領だいとうりょうに近ちかい「オリガルヒ」と呼よばれる富豪ふごうの1人にんだとしています。

当局とうきょくによりますと、船ふねには巨大きょだいなワインセラーやプールが付ついていて、価格かかくは3800万まんポンド、日本にっぽん円えんでおよそ61億おく円えんにのぼるということで、船ふねはマルタの旗はたを掲かかげるなど、所有しょゆう者しゃがロシア人じんであることが意図いと的てきに隠かくされていたとしています。

モルドバ一時いちじ帰宅きたくのウクライナ避難ひなん民みんで国境こっきょう混雑こんざつ

ウクライナの隣国りんごくモルドバには、28日にちの時点じてんで38万まん人にん余あまりがウクライナから避難ひなんしてきています。ウクライナとの国境こっきょうに面めんした東部とうぶのパランカでは29日にち、徒歩とほや車くるまでモルドバに入国にゅうこくしてくる人ひとたちの姿すがたが見みられました。

その一方いっぽうで、モルドバからウクライナに向むかう人ひとたちの車くるまも列れつを作つくっていました。

その多おおくは、国境こっきょうから50キロほどの所ところにあるウクライナ南部なんぶのオデッサからモルドバや近隣きんりん国こくに避難ひなんしている人ひとたちだということで、避難ひなん生活せいかつに終おわりが見みえない中なか、家族かぞくを迎むかえに行いったり自宅じたくに荷物にもつを取とりに行いったりするため、一時いちじ的てきに帰宅きたくするということです。

ウクライナ公共こうきょう放送ほうそうはユーチューブ発信はっしん続つづける

ウクライナの公共こうきょう放送ほうそうは動画どうが投稿とうこうサイト、ユーチューブで現地げんちの状況じょうきょうを連日れんじつ、国内外こくないがいに英語えいごで発信はっしんしています。

29日にちに公開こうかいされた放送ほうそうでは、ウクライナ南部なんぶの都市としミコライフで、州しゅう庁舎ちょうしゃが29日にちにロケット弾だんによる攻撃こうげきを受うけ、これまでに7人にんの死亡しぼうが確認かくにんされたと伝つたえています。

また、西部せいぶのルツクにある燃料ねんりょうの貯蔵ちょぞう施設しせつで、27日にち夜よる、ロシア軍ぐんの攻撃こうげきによって火災かさいが起おきたと伝つたえています。

さらに、東部とうぶハリコフ州しゅうで、シェルターとして使つかわれている地下鉄ちかてつの駅えきに住民じゅうみんが避難ひなんしている様子ようすも伝つたえています。

マリウポリ市長しちょう補佐ほさ役やく東部とうぶ地域ちいきの独立どくりつ承認しょうにん「絶対ぜったい譲ゆずれない」

ロシア軍ぐんによる激はげしい攻撃こうげきが続つづくウクライナ東部とうぶのマリウポリで市長しちょうの補佐ほさ役やくを務つとめ、現在げんざいは国内こくないの別べつの都市としに避難ひなんしているペトロ・アンドリュシェンコ氏しがNHKのオンラインインタビューに応おうじました。

アンドリュシェンコ氏しは、マリウポリ市内しないでの死者ししゃ数すうがおよそ5000人にんにのぼっているとする一方いっぽう、市内しないで戦闘せんとうが続つづいており、いまも被害ひがいの全容ぜんようは判明はんめいしていないと強調きょうちょうしました。

また、今月こんげつ16日にちに破壊はかいされた劇場げきじょうで、少すくなくとも300人にんが死亡しぼうした可能かのう性せいがあるという見方みかたを改あらためて示しめしたうえで「攻撃こうげきが続つづいていて、救助きゅうじょ隊員たいいんも死亡しぼうしている。劇場げきじょうのがれきは撤去てっきょできていない」と述のべました。

親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょくが事実じじつ上じょう、支配しはいしている東部とうぶ地域ちいきの独立どくりつ承認しょうにんについては「絶対ぜったいに譲ゆずれない。日本人にっぽんじんは北方ほっぽう領土りょうどを永遠えいえんに渡わたせるだろうか」と強調きょうちょうしました。

そしてアンドリュシェンコ氏しは「防衛ぼうえい組織そしきの採用さいようの事務所じむしょには長ながい列れつができていて、今いまは募集ぼしゅうは行おこなっていない。戦争せんそうが続つづくかもしれないが、私わたしたちは戦たたかうことができる」と述のべ、徹底てってい抗戦こうせんを続つづける考かんがえを示しめしました。

米べいブリンケン国務こくむ長官ちょうかん「ロシアに真剣しんけんさの兆候ちょうこう見みられない」

ロシアとウクライナによる対面たいめん形式けいしきの停戦ていせん交渉こうしょうについて、アメリカのブリンケン国務こくむ長官ちょうかんは訪問ほうもん先さきのモロッコで「効果こうか的てきに物事ものごとを前進ぜんしんさせるものは見みられない。ロシアに真剣しんけんさの兆候ちょうこうが見みられないからだ」と指摘してきしました。

そして「ロシアによる発言はつげんと行動こうどうのうち、注視ちゅうししているのは行動こうどうだ。ロシアが行おこなうべきことは、軍事ぐんじ侵攻しんこうや砲撃ほうげきをやめ、軍ぐんの部隊ぶたいを引き揚ひきあげることだ」と述のべ、ロシア軍ぐんを速すみやかに撤退てったいさせるよう重かさねて求もとめました。

一方いっぽう、ロシア国防省こくぼうしょうが、ウクライナの首都しゅとキエフ周辺しゅうへんなどで軍事ぐんじ作戦さくせんを大幅おおはばに縮小しゅくしょうするとしていることについては「ウクライナ東部とうぶでの戦闘せんとうに集中しゅうちゅうするという侵攻しんこうの方向ほうこう転換てんかんなのか、人々ひとびとを欺あざむくための手段しゅだんなのか、軍ぐんの部隊ぶたいが大おおきな損失そんしつを受うけたことによる再さい編成へんせいなのかわからない」と述のべ、今後こんごのロシア軍ぐんの出方でかたを見極みきわめていく考かんがえを示しめしました。

ロシア国防省こくぼうしょう東部とうぶでの作戦さくせんに重点じゅうてんを置おく姿勢しせい改あらためて示しめす

ロシア国防省こくぼうしょうは、29日にち、ショイグ国防こくぼう相しょうがウクライナでの戦況せんきょうについて報告ほうこくした内容ないようを動画どうが付つきで公開こうかいしました。

この中なかでショイグ国防こくぼう相しょうは、軍事ぐんじ作戦さくせんの第だい1段階だんかいの主要しゅような目的もくてきは達成たっせいされたとしたうえで「ウクライナ軍ぐんの戦闘せんとう能力のうりょくが非常ひじょうに低下ていかしたので、主要しゅよう目的もくてきの達成たっせいに集中しゅうちゅうすることができる。それは、ドンバスの解放かいほうだ」と述のべウクライナ東部とうぶでの作戦さくせんに重点じゅうてんを置おく姿勢しせいを改あらためて示しめしました。