日本新聞: 「フリーランス」と企業のトラブル弁護士が無料電話相談

「フリーランス」と企業きぎょうのトラブル弁護士べんごしが無料むりょう電話でんわ相談そうだん

Apr 3, 2022 13:04 3

Furigana

「フリーランス」として働はたらく人ひとと企業きぎょうとの間までトラブルが相次あいついでいるため、報酬ほうしゅうの不払ふばらいなどの相談そうだんに弁護士べんごしが無料むりょうで応おうじる電話でんわ相談そうだんが3日にちから行おこなわれています。

労働ろうどう団体だんたいの連合れんごうは今月こんげつをフリーランス月間げっかんとして待遇たいぐう改善かいぜんの取り組とりくみを進すすめていて、東京とうきょう千代田ちよだ区くの事務所じむしょで行おこなわれている電話でんわ相談そうだんでは連合れんごうの職員しょくいんと弁護士べんごしなどおよそ10人にんが対応たいおうしています。

このうち、フリーランスとしてイラストなどを描えがく仕事しごとをしている女性じょせいからは、イラストを納品のうひんしたあとにやり直やりなおしを求もとめられても、その分ぶんの報酬ほうしゅうが払はらわれずに困こまっているという相談そうだんが寄よせられました。

これに対にたいして相談そうだんに応おうじた弁護士べんごしは、仕事しごとが追加ついかされた場合ばあいの報酬ほうしゅうについて企業きぎょう側がわと契約けいやく書しょできちんと定さだめることが必要ひつようだとアドバイスしていました。

フリーランスは企業きぎょうや団体だんたいに所属しょぞくせずに自由じゆうに契約けいやくを結むすぶ働はたらき方かたで、内閣ないかく官房かんぼうの調査ちょうさではおととしの時点じてんでおよそ462万まん人にんに上のぼるとされています。

一方いっぽうでフリーランスは企業きぎょうと雇用こよう契約けいやくを結むすばないために最低さいてい賃金ちんぎんが適用てきようされずに仕事しごとを失うしなった時ときに失業しつぎょう手当てあてを受け取うけとることができません。

相談そうだんに応おうじている日本にっぽん労働ろうどう弁護べんご団だんの木下きのした徹郎てつお弁護士べんごしは「フリーランスを保護ほごするための法律ほうりつがきちんと整備せいびされていないと思おもう。気軽きがるに相談そうだんをしてほしい」と話はなしていました。

電話でんわ相談そうだんは、3日にちと4日にちのいずれも午前ごぜん10時じから午後ごご7時じまで開ひらかれています。

電話でんわ番号ばんごうは「0120-110-308」です。

連合れんごう河野こうの総合そうごう組織そしき局長きょくちょう「分析ぶんせき・調査ちょうさし待遇たいぐう改善かいぜんに」

「連合れんごう」の河野こうの広宣ひろのぶ総合そうごう組織そしき局長きょくちょうは、「電話でんわ相談そうだんに寄よせられた相談そうだんの内容ないようを詳くわしく分析ぶんせき・調査ちょうさを行おこない、フリーランスとして働はたらく人ひとたちの待遇たいぐうの改善かいぜんにつなげていきたい」と話はなしています。