Japanese News: 「限界迎えつつある」ポーランドで避難家族受け入れの日本人

「限界げんかい迎むかえつつある」ポーランドで避難ひなん家族かぞく受け入うけいれの日本人にっぽんじん

Apr 3, 2022 16:04

Furigana

ウクライナから逃のがれたおよそ240万まん人にんの避難ひなん先さきとなっているポーランドにある自宅じたくで、家族かぞく4人にんを受け入うけいれている日本人にっぽんじんの男性だんせいがNHKの取材しゅざいに応おうじ、「ポーランドでは行政ぎょうせいではなく個人こじんやボランティアが受け入うけいれの主体しゅたいとなっていて、受け入うけいれ側がわは資金しきん的てきにも精神せいしん的てきにも限界げんかいを迎むかえつつある」などと現地げんちの実情じつじょうを語かたりました。

ポーランドの首都しゅとワルシャワで日本語にほんご学校がっこうを運営うんえいしている坂本さかもと龍太りゅうた朗あきらさん（36）は、ボランティアで避難ひなん民みんのための物資ぶっしの調達ちょうたつを行おこなうとともに、ワルシャワの近郊きんこうにある自宅じたくでもキーウから避難ひなんしてきた家族かぞく4人にんを受け入うけいれています。

坂本さかもとさんによりますと、ポーランドでは行政ぎょうせいではなく個人こじんやボランティアが受け入うけいれの主体しゅたいとなっていて、食費しょくひや医療いりょう費ひなども自宅じたくで避難ひなん民みんを受け入うけいれている個人こじんが負担ふたんしているということです。

坂本さかもとさんもこれまでにおよそ20万まん円えんを負担ふたんし、ポーランド政府せいふは受け入うけいれ世帯せたいに現金げんきんの支給しきゅうを検討けんとうしているということですが、実際じっさいに支給しきゅうされるまでにはまだ時間じかんがかかり、これまでに負担ふたんした額がくは補償ほしょうされない可能かのう性せいが高たかいということです。

また、傷きずついた心こころのケアや、行政ぎょうせいの手続てつづきのサポートなどで苦労くろうする家庭かていも多おおく、ことばが通つうじないことで受け入うけいれた避難ひなん民みんとの間までトラブルが起おきるケースもあるということです。

坂本さかもとさんは、「2週間しゅうかんくらいなら大丈夫だいじょうぶだと思おもっていた人ひとたちも受け入うけいれが1か月かげつを超こえて長期ちょうき化かする中なかで資金しきん面めんだけでなく、体力たいりょく的てきにも精神せいしん的てきにも限界げんかいを迎むかえつつあります。目めの前まえのことで精せいいっぱいで、ウクライナに残のこっている人ひとたちの支援しえんまでは手てが回まわらない状態じょうたいです」と話はなしました。

そのうえで、「日本にっぽん政府せいふには、ポーランド政府せいふを援助えんじょしてほしいし、ウクライナ国内こくないに残のこって苦くるしい生活せいかつを強しいられている人ひとたちへの支援しえんにも、力ちからを入いれてほしい」と訴うったえていました。