アメリカの
複数のメディアは、ロシアがアメリカに
外交文書を
送り、ウクライナへの
軍事支援は「
予見できない
結果をもたらす」として、
支援をやめるよう
警告したと
報じました。
このうち有力紙「ワシントン・ポスト」は14日、電子版で、外交文書のコピーを確認したとしたうえで、今月12日付けの文書の表題には、ロシア語で「キーウ政権に対する大量の武器や装備の供給に関するロシアの懸念」と書かれていたと伝えています。
そしてこの文書の中で、ロシアは、アメリカなどNATO=北大西洋条約機構の加盟国について「紛争地域への武器の輸送を定めた『厳格な原則』に違反し、ウクライナの過激な民族主義者などに高精度な武器が渡る脅威に気づいていない」と非難しているということです。
そのうえで「アメリカとその同盟国に対し、ウクライナの無責任な軍事化をやめるよう求める。地域や国際社会の安全にとって予見できない結果をもたらす」と警告しているということです。
一方、CNNテレビは15日「この外交文書は、アメリカやNATOに対するロシアの姿勢がより攻撃的になる前触れかもしれない」という関係者の話を伝えています。
ゼレンスキー大統領 ウクライナ軍「2500人から3000人を失った」
ゼレンスキー
大統領は15
日、CNN
テレビとの
インタビューでロシアの
軍事侵攻によるウクライナ
軍の
死者について「2500
人から3000
人を
失ったと
思う」と
述べました。そのうえで「
けが人は
およそ1
万人いて、その
うちの
どれだけの
兵士が
生き残るかはわからない」としています。
一方、市民の犠牲者の数についてはロシア軍が攻勢を強めている南部や東部で死亡した人の数がわかっていないとして「全体の把握が難しい」と述べるにとどめました。
ウクライナ軍の死者についてロシア国防省は先月25日の時点で1万4000人以上にのぼると主張しています。
ゼレンスキー大統領“米大統領にロシアをテロ支援国家指定要請”
アメリカの
有力紙ワシントン・
ポストは
複数の
関係者の
話として、ウクライナのゼレンスキー
大統領がアメリカのバイデン
大統領と
最近行った
電話会談でロシアをテロ
支援国家に
指定するよう
要請したと
報じました。
これに対しバイデン
大統領は
具体的な
対応については
言及しなかったということです。
テロ支援国家指定の検討を巡っては、ブリンケン国務長官が、先月17日、記者団に対し「すべてのことを検討している」と述べています。アメリカの「テロ支援国家」は国際的なテロ活動を繰り返し支援しているとする国を国務長官が認定するもので、指定されれば輸出や金融面などでさまざまな制裁措置の対象となります。
現時点でアメリカ政府がテロ支援国家に指定しているのはイラン、北朝鮮、シリア、それにキューバの4か国です。
クリミアでは沈没した黒海艦隊旗艦をしのぶ式典
ロシア
軍の
黒海艦隊の
象徴で
ある旗艦、「モスクワ」が
沈没したことについて、ロシアが
併合したウクライナ
南部クリミアにある
軍港セバストポリで15
日、「モスクワ」をしのぶ
式典が
行われました。
参加した男性は、「モスクワはみんなのシンボルで私たちの力、希望そして90年代の艦隊の復活のシンボルだった」と話していました。
約1か月にわたり包囲が続いた北部チェルニヒウの様子は
チェルニヒウではロシア
軍の
地上部隊が
市街地に
入るのを
食い止めましたが、
およそ1
か月にわたって
包囲され
砲撃や
空からの
爆撃が
加えられました。
チェルニヒウ市中心部に近い高層住宅が建ち並ぶ地区も空爆され、1棟は中央部分がえぐり取られるように崩れ落ちました。周辺の住宅や病院などにも被害が出て、この地区だけでおよそ50人が死亡しました。
15日、内外のメディアを現場に案内したビャチェスラブ・チャウス州知事によりますと、まだ行方が分からない人の捜索が続いていて、2日前にも遺体が見つかったということです。
チェルニヒウ
市ではサッカーの
地元チームの
本拠地となっているスタジアムも
空爆され
観客席が
大きく
壊れ、フィールドには
深さ2
メートル以上の
大きな穴ができていました。
隣には19
世紀後半に
建てられドイツとソビエトの
激しい地上戦後も
残った
子ども図書館がありましたが、
この建物も
被害を
受けました。
被害はチェルニヒウ
市近郊の
村にも
及びノボセリウカ
村では
先月上旬、
空爆などで
爆弾を
次々落とされ、
道路脇にある
ほとんどすべての
住宅が
完全に
崩れ落ち、
路上などには10
か所以上に
大きな穴ができていました。
州の当局者は周辺に軍事施設がないにもかかわらず重さが500キロから1トンの大きな爆弾が使われたとしています。
砲撃などで鉄道施設も大きな被害 復旧作業進む
ウクライナ
国鉄はロシア
軍による
軍事侵攻で
不通になっていた
首都キーウと
北部チェルニヒウを
結ぶ路線で15
日、
試運転を
行い、
その様子を
内外の
メディアに
公開しました。
この路線ではキーウから北に80キロほどのところで砲撃によって橋桁が破壊され、近くには焼け焦げたロシア軍の戦車が放置されていました。
ロシア
軍のこの
地域からの
撤退を
受けて
復旧作業が
進み、すでに
新しい橋桁がかけられ、
上りの
線路が
通れるようになりましたが、
下りの
線路でバラストと
呼ばれる
石やレールを
敷く作業が
行われていました。
国鉄では16
日から
旅客列車の
運行を
再開したいとしています。
ウクライナ国鉄によりますと東部の駅へのミサイル攻撃で50人以上が死亡したのをはじめ各地で鉄道の施設が攻撃されているということです。
旅客サービスの責任者のオクレクサンダー・ペルツォフウスキーさんは「鉄道は、人々が避難するため、家に戻るため、それに人道支援を続けるために欠かせない」と述べて、東部などで戦闘が続く中でも運行の継続に力を尽くすとしています。
米国防総省高官「沈没の旗艦は2発の対艦ミサイル攻撃受けた」
アメリカ国防総省の
高官は15
日NHKの
取材に対し、ロシア
海軍の
黒海艦隊の
旗艦、「モスクワ」が
沈没したことについて「われわれは『モスクワ』がウクライナ
側のミサイル、『ネプチューン』2
発の
攻撃を
受けたことを
確認した」と
明らかにしました。
激しい戦闘の爪痕が残る製鉄所の様子の映像 ロイター通信
ロイター通信はマリウポリに
ある製鉄所を
上空からドローンで15
日に
撮影したとする
映像を
公開しました。
映像は、
製鉄所とその
周辺を
広い範囲で
撮影していて、
ロイター通信は、
この製鉄所の
周辺で
激しい戦闘が
続いてきたとしています。
映像からは
屋根や
壁を
失って
骨組みが
見える建物や
地面にがれきが
散乱している
様子が
確認できます。
ウクライナ国防省「マリウポリの空爆継続 状況厳しい」
ウクライナ
国防省は15
日、
記者会見でロシア
軍が
爆撃機などを
使ってマリウポリを
空爆し
続けていて、さらに
地上部隊が
港を
掌握しようとしていると
発表しました。
記者会見の中で国防省は「マリウポリの状況は厳しくロシア軍は追加の部隊を投入している。製鉄所や港の周辺などで戦闘が続いているが、ロシア軍は市を完全には掌握できていない」との見解を示しています。
英政府 「過去最高額」1兆6000億円超の資産凍結発表
イギリス
政府は15
日までに、プーチン
政権に
近い「オリガルヒ」と
呼ばれる
富豪2
人に対して資産凍結などの
制裁をあらたに
科したと
発表しました。
2人は、サッカークラブ「チェルシー」のオーナーとして知られ、すでにイギリス政府から制裁を科されているアブラモビッチ氏の知人で、凍結される額は最大100億ポンド、日本円にして1兆6000億円を超え、イギリスで過去最高額となる資産凍結だとしています。
イギリス政府は、ウクライナへの軍事侵攻を受けてこれまでに今回の2人を含むオリガルヒやその家族など106人に経済制裁を科したとしています。トラス外相は発表文で「プーチン大統領がウクライナで失敗するまで、制裁を続けるつもりだ」とコメントしています。
市民の犠牲者数発表も東部などで詳細わからず 国連機関
国連人権高等弁務官事務所は、ロシアによる
軍事侵攻が
始まったことし2
月24
日から
今月14
日までに、ウクライナで
少なくとも1982
人の
市民が
死亡したと
発表しました。
このうち162
人は
子どもだとしています。
地域別でみると、716人が東部のドネツク州とルハンシク州、1266人が、キーウ州や東部のハルキウ州、北部のチェルニヒウ州、南部のヘルソン州などで確認されているということです。また、けがをした市民は2651人にのぼるとしています。
ただ国連人権高等弁務官事務所は、今回の統計にはロシア軍による激しい攻撃が続いている東部のマリウポリなどでの犠牲者の数は、集計が遅れていたり、確認がまだ取れていなかったりするため、すべて含まれていないとしていて、実際の死傷者の数はこれを大きく上回るのではないかとの見方を示しています。
“キーウ近郊でロシア撤退以来 最大規模の爆発” ロイター通信
ロシアがウクライナの
首都・キーウへの
攻撃を
強めると
警告する
中、
ロイター通信は、15
日、キーウ
近郊でロシア
軍が2
週間前に
撤退して
以来、
最大規模の
爆発があったと
伝えています。
現地からの
映像では、
巨大な
建物の
壁の
一部がなくなったり、
骨組みがあらわになったりする
など、
大きな損傷を
受けた
様子が
分かります。AFP
通信は、
この建物について、ミサイルを
製造する
工場だと
伝えています。
また、別の建物のドアを映した固定カメラの映像では、2回外が明るくなったあと、カメラが揺れるほどの衝撃があり、ドアの一部が外れて壊れたことが確認できます。
住民の1人は、深夜に3回の爆発があったとしたうえで「3回目はとても大きな音がしました。壁が崩れ落ちたところもありました」と話していました。
ウクライナの隣国ルーマニアで 文化や芸術を支援する動き
ルーマニア
北西部の
都市クルージュナポカに
ある国立オペラ
劇場では
先月中旬からウクライナ
南部オデーサのオペラ
劇場に
所属する
歌手2
人を
受け入れています。
このうちの1人、ソプラノ歌手のアンナ・ボンダレンコさん(32)は軍事侵攻が始まって以降、しばらくの間は、オデーサにとどまっていましたが歌う機会を求めてルーマニアに避難し、劇場で、ソリストとして活動しています。
来週18日、ウクライナの民謡などを披露するコンサートに出演する予定で、15日も練習に取り組んでいました。ボンダレンコさんは「たとえ戦争があす終わってもすぐには帰れないことはわかっていますが、歌うことで心はウクライナに帰ることができます」と話していました。
中国日本人学校の児童死亡から1年安全への不安拭えず
去年9月、中国南部の※深センで、日本人学校に通う男子児童が刃物で襲われ死亡した事件から、18日で1年となります。中国では日本人が被害にあう事件が相次いでいて、現地に住む日本人の間では安全への不安が拭えない状況が続いています。(※深センのセンは土ヘンに川)
N2
資源: NHK
213
Sep 18, 2025 07:09
米FRB 金融政策決定会合で利下げの観測強まる あす未明に発表
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会はトランプ大統領が繰り返し利下げを求める中、16日から金融政策を決める会合を開き、日本時間の18日未明に結果を発表します。金融市場ではFRBが雇用の減速を踏まえて景気を下支えするためいまのトランプ政権の下で初めてとなる利下げに踏み切るとの観測が強まっています。記事の後半には飯田香織解説委員の解説も掲載しています。
N1
資源: NHK
45
Sep 17, 2025 16:09
16日の大規模通信障害 NTT西日本 “深くおわび申し上げます”
16日、大阪や京都などで大規模な通信障害が発生し契約の数で227万に上る固定電話などが一時つながらなくなったことについて、NTT西日本は18日に大阪市内で会見を開き、奥田慎治 執行役員が「1時間弱にわたり、電話サービスをお使いの全国のお客様に多大なご不便とご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」と述べ陳謝しました。
N2
資源: NHK
10
Sep 18, 2025 11:09
東京荒川区の作業所で火事1人が意識不明住人か
18日午前、東京 荒川区の作業所で火事があり、これまでにおよそ150平方メートルが焼けたほか、建物の2階から1人が意識がない状態で見つかりました。警視庁は住人の70代の女性ではないかとみて確認を進めるとともに、火事の原因を調べています。
N2
資源: NHK
9
Sep 18, 2025 11:09
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