映画監督による
性暴力などの
問題について、
是枝裕和監督など
有志6
人が、
大手映画会社で
作る日本映画製作者連盟に対し、ハラスメントの
実態調査や
第三者機関による
相談窓口の
設置などを
求める提言書を
提出しました。
先月、男性の映画監督から性被害を受けたとする複数の女性の証言が週刊誌で報じられたことをきっかけに、映画業界での性暴力が問題となっています。
これを受けて是枝監督など6人で作る「映画監督有志の会」は、日本映画製作者連盟に対し、ハラスメント防止に向けた具体的な対応を呼びかける提言書を提出し、22日内容を公表しました。
提言書では「ハラスメントや暴力は個人の資質の問題ではなく、職務上の優越的な関係の悪用を許す環境を放置してきた映画業界全体の責任です」と指摘したうえで、ハラスメントの実態調査や第三者機関による相談窓口の設置など、4つの対策の実施を検討するよう求めています。
日本映画製作者連盟の担当者は、NHKの取材に対し「提言書を受け取ったので近く回答したい」と話しています。
「映画監督有志の会」では先月、映画業界の性暴力などに反対する声明を発表し、濱口竜介監督など多くの映画人が賛同人として名を連ねています。