Báo tiếng Nhật: 知床観光船遭難無線のやり取りが明らかに緊迫した様子も

知床しれとこ観光かんこう船せん遭難そうなん無線むせんのやり取やりとりが明あきらかに緊迫きんぱくした様子ようすも

Apr 26, 2022 17:04

Furigana

北海道ほっかいどうの知床しれとこ半島はんとうの沖合おきあいで起おきた観光かんこう船せんの遭難そうなん事故じこで、当日とうじつ、航行こうこう中ちゅうの船長せんちょうが別べつの運航うんこう会社かいしゃとの間まで行おこなった無線むせんのやり取やりとりの内容ないようが関係かんけい者しゃへの取材しゅざいで明あきらかになりました。

無線むせん交信こうしんの内容ないようからは、途中とちゅうで波なみが高たかくなってきたことや最後さいごは船長せんちょうが「大変たいへんなことになった」と伝つたえるなど、次第しだいに緊迫きんぱくしていった様子ようすが分わかります。

関係かんけい者しゃによりますと、遭難そうなんした観光かんこう船せん「KAZU 1」の運航うんこう会社かいしゃは、数すうか月かげつ前まえから船ふねと連絡れんらくを取り合とりあうための無線むせん機きのアンテナが壊こわれ、事故じこの当日とうじつ、豊田とよだ徳幸のりゆき船長せんちょうは別べつの運航うんこう会社かいしゃと無線むせんで連絡れんらくをとりあっていたということです。

関係かんけい者しゃによりますと、出港しゅっこう後ご、無線むせん交信こうしんは3回かいあり、1回かい目めは、船長せんちょうから「カシュニの滝たきを通過つうかした」と運航うんこうの状況じょうきょうを伝つたえる連絡れんらくがあったということです。

そして、2回かい目めの無線むせん交信こうしんでは「波なみが高たかくなった。ゆっくり航行こうこうするので港みなとに戻もどるのが遅おくれる」と状況じょうきょうの変化へんかを伝つたえてきたということです。

最後さいごとなった3回かい目めは、突然とつぜん、緊迫きんぱくした様子ようすになり、船長せんちょうは「大変たいへんなことになった」と伝つたえ、「ライフジャケットを着きせろ」と誰だれかに声こえをかける音声おんせいが聞きこえ、このやり取やりとり以降いこう、無線むせんは途絶とだえたということです。

無線むせんを聞きいた別べつの運航うんこう会社かいしゃのスタッフは慌あわてて「ひどいことになっている。海保かいほに電話でんわする」と話はなしていたということです。

当日とうじつの状況じょうきょうを証言しょうげんした関係かんけい者しゃは「KAZU 1の運航うんこう会社かいしゃには従業じゅうぎょう員いんが3人にんしかおらず、船長せんちょうは1人にんでやらなくてはいけないことが多おおすぎて、天気てんき予報よほうも見みていなかったのではないか。操縦そうじゅう技術ぎじゅつはうまかったが、経験けいけんが浅あさく、あまり教おしえてもらえていなかったようだ」と話はなしていました。