日本新闻: 検事総長捜査段階の取り調べ一部「リモート方式」導入を検討

検事けんじ総長そうちょう捜査そうさ段階だんかいの取り調とりしらべ一部いちぶ「リモート方式ほうしき」導入どうにゅうを検討けんとう

May 31, 2021 11:05

Furigana

検察けんさつトップの林はやし眞まこと琴きん検事けんじ総長そうちょうがNHKの単独たんどくインタビューに応おうじ、捜査そうさ段階だんかいでの取り調とりしらべの一部いちぶに「リモート方式ほうしき」の導入どうにゅうを検討けんとうしていることを明あきらかにし、捜査そうさや裁判さいばんなど刑事けいじ手続てつづきのデジタル化かをできるかぎり進すすめたいという考かんがえを示しめしました。

NHKは今月こんげつ、検察けんさつトップの林はやし眞まこと琴きん検事けんじ総長そうちょうに単独たんどくインタビューを行おこない、捜査そうさや裁判さいばんなど刑事けいじ手続てつづきのデジタル化かについての考え方かんがえかたを問といました。

刑事けいじ手続てつづきは法令ほうれい上じょう、紙かみベースでのやり取やりとりが前提ぜんていとなっているため、政府せいふが行政ぎょうせいサービスなどのデジタル化かに力ちからを入いれる中なかで、特とくに対応たいおうが遅おくれていると指摘してきされています。

これについて、林はやし氏しは「社会しゃかい全体ぜんたいが急激きゅうげきにデジタル化かする中なか、司法しほうの分野ぶんやだけが旧態きゅうたい依然いぜんとして、分厚ぶあつい書類しょるいを持ち込もちこんで仕事しごとをしていることは考かんがえられないことだ。刑事けいじ手続てつづきだけが社会しゃかいから取り残とりのこされてしまう事態じたいは回避かいひすべきで、できるかぎりの検討けんとう・整備せいびを進すすめたい」と述のべました。

そのうえで現在げんざい、対面たいめんで行おこなっている捜査そうさ段階だんかいでの取り調とりしらべの一部いちぶに「リモート方式ほうしき」を導入どうにゅうすることも選択せんたく肢しの1つになるとして「実施じっしする具体ぐたい的てきな場面ばめんや方法ほうほうについて検討けんとうを進すすめたい」と述のべました。

一いち例れいとしては、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん防止ぼうし対策たいさくとして、遠隔えんかく地ちに住すむ参考さんこう人じんから事情じじょうを聴きくケースなどを想定そうていしているということです。

刑事けいじ手続てつづきのデジタル化かをめぐっては、法務省ほうむしょうがことし3月つき、検討けんとう会議かいぎを設置せっちし、逮捕たいほ状じょうの請求せいきゅう手続てつづきのオンライン化かや、供述きょうじゅつ調書ちょうしょの電子でんしデータ化かなど、幅広はばひろいテーマで議論ぎろんを進すすめていて、取り調とりしらべの方式ほうしきを含ふくめ、どのような形かたちで実現じつげんするか注目ちゅうもくされます。