日本新聞: 参院選1票の格差訴訟 5件目の「合憲」判断広島高裁岡山支部

参院さんいん選せん1票ひょうの格差かくさ訴訟そしょう 5件けん目めの「合憲ごうけん」判断はんだん広島ひろしま高裁こうさい岡山おかやま支部しぶ

Nov 8, 2022 17:11 0

Furigana

ことし7月つきの参議院さんぎいん選挙せんきょで1票ひょうの価値かちに最大さいだいで3.03倍ばいの格差かくさがあったことについて、広島ひろしま高等こうとう裁判所さいばんしょ岡山おかやま支部しぶは憲法けんぽうに違反いはんしないと判断はんだんし、選挙せんきょの無効むこうを求もとめた訴うったえを退しりぞけました。

ことし7月つきの参議院さんぎいん選挙せんきょでは、選挙せんきょ区くによって議員ぎいん1人にん当あたりの有権者ゆうけんしゃの数かずに最大さいだいで3.03倍ばいの格差かくさがあり、2つの弁護士べんごしのグループが「投票とうひょう価値かちの平等びょうどうに反はんし、憲法けんぽうに違反いはんする」などとして選挙せんきょの無効むこうを求もとめる訴うったえを全国ぜんこくの高等こうとう裁判所さいばんしょや高裁こうさいの支部しぶに合あわせて16件けん起おこしています。

このうち、岡山おかやま選挙せんきょ区くを対象たいしょうにした裁判さいばんの判決はんけつで、広島ひろしま高等こうとう裁判所さいばんしょ岡山おかやま支部しぶの河田かわた泰やすし常つね裁判さいばん長ちょうは「国会こっかいは投票とうひょう価値かちの不ふ均衡きんこうを是正ぜせいするため、一部いちぶの選挙せんきょ区くで合ごう区くを導入どうにゅうするなどして格差かくさを縮小しゅくしょうさせた。今回こんかいの選挙せんきょ後ごも、制度せいど改革かいかくに関にかんする議論ぎろんの継続けいぞくを確認かくにんしたことは再ふたたび大おおきな格差かくさを生しょうじさせることのないよう配慮はいりょし、投票とうひょう価値かちの平等びょうどうの要請ようせいとの調和ちょうわを可能かのうなかぎり保たもとうとする姿勢しせいのあらわれといえる」と指摘してきしました。