Japanese News: 内村航平さんらトップアスリート G7広島サミット前に平和訴え

内村うちむら航わたる平たいらさんらトップアスリート G7広島ひろしまサミット前まえに平和へいわ訴うったえ

Apr 30, 2023 07:04

Furigana

来月らいげつに開ひらかれるG7広島ひろしまサミットにあわせ、スポーツを通をつうじて平和へいわを訴うったえようと、オリンピックの体操たいそう個人こじん総合そうごうで2連覇れんぱを果はたした内村うちむら航わたる平たいらさんなどトップアスリートが広島ひろしまの子こどもたちと交流こうりゅうしました。

ロシアによるウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうなど世界せかいで紛争ふんそうが絶たえないなか、国際こくさい体操たいそう連盟れんめいはスポーツを通をつうじて平和へいわのメッセージを発信はっしんしようとG7広島ひろしまサミットにあわせて地元じもとの子こどもたちとの交流こうりゅう会かいを開ひらきました。

広島ひろしま市内しないの学校がっこうの体育館たいいくかんには、内村うちむらさんのほか東京とうきょうオリンピックで銅メダルどうめだるを獲得かくとくした村上むらかみ茉愛あいさん、それに、ロシア出身しゅっしんで北京ぺきんオリンピックで5つのメダルを獲得かくとくしたアメリカのナスティア・リューキンさんなど体操たいそうや新しん体操たいそうのトップアスリートが集あつまり、演技えんぎをしたり、子こどもたちに基本きほん的てきな動うごきを教おしえたりしました。

内村うちむらさんは手てをつかずに1回転かいてんする側がわ方かた宙返ちゅうがえりという技わざを、平和へいわを願ねがう象徴しょうちょうとなっている折り鶴おりづるをイメージして披露ひろうしたほか、誰だれが最もっとも長ながく倒立とうりつができるかを競きそうゲームをその場ばで提案ていあんし、会場かいじょうからは、国くににかかわらず応援おうえんする声こえがあがっていました。

内村うちむらさん “競い合きそいあい応援おうえんし合あうスポーツの価値かち観かんが平和へいわに”

内村うちむらさんは「世界中せかいじゅうの皆みなさんが人種じんしゅなどを越こえていろいろな選手せんしゅを応援おうえんする。これが平和へいわということではないでしょうか」などと語かたり、競い合きそいあいながらも互たがいをたたえ応援おうえんし合あう、スポーツの価値かち観かんが平和へいわにつながると呼よびかけました。

交流こうりゅう会かいのあと内村うちむらさんは「平和へいわの祭典さいてんであるオリンピックでほかの選手せんしゅもたたえて喜よろこびを分わかち合あう、あれが平和へいわだよなって思おもってあの感かんじをこの広島ひろしまでやりたいと思おもった。非常ひじょうに会場かいじょうが一体いったいに感かんじてやってよかったなと思おもう」と話はなしました。

また、リューキンさんは「体操たいそうの試合しあいではライバルだが、協力きょうりょくし合あい笑顔えがおで接せっすることで世界せかいの平和へいわにつながると思おもう。広島ひろしまで学まなんだことを持ち帰もちかえって共有きょうゆうしていきたい」と話はなしていました。

平和へいわを願ねがう体操たいそう関係かんけい者しゃの思おもい

内村うちむら航わたる平たいらさんらは今月こんげつ27日にちには総理そうり大臣だいじん官邸かんていを訪おとずれ、G7で議長ぎちょうを務つとめる岸田きしだ総理そうり大臣だいじんに直接ちょくせつ、思おもいを伝つたえました。

長崎ながさき県けん出身しゅっしんの内村うちむらさんは「体操たいそうや平和へいわの祭典さいてんであるオリンピックを通をつうじて平和へいわを願ねがいながらここまで歩あゆんできた」と話はなしました。

また、ロシア出身しゅっしんで2008年ねんの北京ぺきんオリンピックで金メダルきんめだるを含ふくむ5つのメダルを獲得かくとくしたアメリカのナスティア・リューキンさんは「一いち日にちも早はやく平和へいわが訪おとずれ、世界せかいが再ふたたびスポーツを楽たのしみ夢中むちゅうになれる日ひが来くることを願ねがっている。その願ねがいがG7サミットで各国かっこくに届とどき平和へいわ実現じつげんの一助いちじょになってほしい。それは世界中せかいじゅうのアスリートの願ねがいだ」と訴うったえました。

これに対にたいし岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「世界せかいを代表だいひょうする体操たいそう選手せんしゅの皆みなさんが平和へいわを願ねがう思おもいを発信はっしんしていただくことは大変たいへん意義いぎ深ふかい。届とどけていただいた思おもいをサミットの議長ぎちょう国こくとしてリーダーシップを発揮はっきし、各国かっこくと連携れんけいして世界せかいの平和へいわや、安定あんていや繁栄はんえいに向むけた強つよい意志いしを示しめしたい」と応おうじました。

今回こんかいの交流こうりゅう会かいを企画きかくし、自身じしんも被爆ひばく2世せいである国際こくさい体操たいそう連盟れんめいの渡辺わたなべ守成しゅせい会長かいちょうは「世界せかいに向むかって平和へいわの願ねがいを発信はっしんし、子こどもたちとの交流こうりゅうを通をとおして未来みらいをどう作つくっていくのかを考かんがえることは平和へいわに向むけて非常ひじょうに意義いぎのあることだ。『No More広島ひろしま、No More 長崎ながさき』ということで1人にんでも多おおくの人ひとが声こえに出だして発信はっしんしていくことが大事だいじになる」と取り組とりくみの意義いぎを話はなしました。

内村うちむらさんたちは28日にちは、広島ひろしま市しの平和へいわ記念きねん公園こうえんや原爆げんばく資料しりょう館かんを訪おとずれ、曾祖父そうそふのきょうだいが広島ひろしまで原爆げんばくの犠牲ぎせいになったというカナダの元もと新体操しんたいそう選手せんしゅ、キャサリン・ウチダさんは「カナダでは原爆げんばくの被害ひがいについて詳くわしく知しることはなかったので資料しりょう館かんを見みて、とても重おもい現実げんじつだと知しりことばにならない。亡なくなった親族しんぞくのように自分じぶんの家族かぞくがもし当時とうじ、日本にっぽんに残のこっていたらどうなっていただろうなどと想像そうぞうしてしまった。これからは今回こんかいの経験けいけんや平和へいわへの思おもいを発信はっしんしたい」と話はなしていました。