韓国のユン・ソンニョル
大統領は、ことし3
月の
日韓首脳会談の5
日後に
開かれた
閣議で、
日本に関する発言を
およそ20
分間にわたって
行い、
閣議の
冒頭発言としては
異例の
長さだったとして、
注目を
集めました。
この中では、歴史問題に関連して「いま日本との過去を乗り越えなければならない。関係正常化と発展の妨げとなるものを韓国が先に取り除けば、日本も応じてくるだろう」と述べ、日本との関係改善を着実に進める意向を強調しました。
その上で「日本はすでに数十回、過去の歴史について反省と謝罪を表明している」とも述べました。
ユン大統領は、先月、アメリカの有力紙のインタビューでも、「日本が100年前の歴史のためにひざまずいて謝罪しなければならないという考えは受け入れられない」と述べ、未来志向で日本との関係構築を進めていく姿勢を示しています。
こうしたユン大統領の対日姿勢について、韓国の国会で過半数を占める最大野党「共に民主党」は「屈辱外交だ」などと批判し、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で韓国政府が打ち出した解決策の撤回を求めるなど、反発を強めています。
3
月の
首脳会談の
際、
岸田総理大臣は、
歴史問題をめぐって、「
日本政府は、1998
年10
月に
発表した
日韓共同宣言を
含め、
歴史認識に関する歴代内閣の
立場を
全体として
引き継いでいることを
確認した」と
述べました。
これについて、韓国国内では、「歴史問題に関する日本側の誠意ある呼応措置が足りなかった」とか、「ユン大統領は、日本側から進展した立場を引き出せなかった」などとする声が出ていて、今回の首脳会談での岸田総理大臣の対応に関心が集まっていました。
ことし3
月に
行われた
日韓首脳会談から1
週間ほどの
間に、
韓国政府は、
日本政府が
韓国向けの
輸出管理を
厳しくする
措置を
取ったことに
対抗して
行った、WTO=
世界貿易機関への
提訴を
取り下げた
ほか、
韓国側がいつ
でも破棄できるとしていた、
軍事情報包括保護協定=GSOMIAの
正常化を
決め
日本側に
伝えるなど、
関係改善のための
対応をやつぎばやに
打ち出しました。
先月に入ってからは、輸出手続きを簡略化できる優遇措置の対象国に日本を再指定することを決めています。
また、
主要閣僚のクォン・ヨンセ(
権寧世)
統一相が3
月に
日本を
訪れ、
北朝鮮による
拉致問題や
核・ミサイル
問題への
対応で
閣僚と
協議する
など、
政治レベルでの
交流の
再開も
進められています。
ユン・ソンニョル大統領としては北朝鮮による軍事挑発が相次ぐ中で、4月下旬にアメリカを訪問して、バイデン大統領と会談した内容も踏まえ、日本やアメリカとの連携をさらに強化していく意思を、今回の首脳会談で改めて示すものとみられます。
一方、5年前の韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射問題については、3月、韓国の国会でイ・ジョンソプ(李鐘燮)国防相が、「われわれの立場は、レーダーを照射しなかったというものだ」などと、従来の主張を繰り返しています。
インドネシアの火山で大規模噴火 国内で目立った潮位変化なし
日本時間の2日未明、インドネシアの火山で大規模な噴火が発生しました。気象庁は噴火による津波の有無や日本への影響を調べていますが、午前8時半現在、国内や海外の観測点で目立った潮位の変化は観測されていないということです。
N2
資源: NHK
374
Aug 2, 2025 09:08
“核兵器 変わらないか増える”回答が半数近くに NHK世論調査
被爆80年のことし、NHKが行った世論調査で、「現在ある核兵器は今後どうなると思うか」を聞いたところ、「今と変わらないか、むしろ増える」と回答した人が半数近くにのぼりました。専門家は「核なき世界という目標へ具体的な行動をどう起こしていくのか、大きな分岐点に立っている」と指摘しています。
資源: NHK
Aug 2, 2025 17:08