集会では、岸田総理大臣との会談に臨むユン・ソンニョル大統領に対し、東京電力福島第一原子力発電所の処理水を放出する計画に反対するよう求めたほか、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で日本は謝罪すべきだなどとシュプレヒコールをあげました。
就任後初めて韓国を訪れている岸田総理大臣は、7日正午前、政府専用機でソウル近郊の軍用空港に到着しました。 そして、韓国の歴代大統領や朝鮮戦争の戦没者らがまつられているソウルの国立墓地を最初に訪れました。 岸田総理大臣は、同行している裕子夫人らとともに慰霊碑の前で献花や焼香を行ったあと、黙とうをささげました。 このあと、岸田総理大臣は、ユン・ソンニョル大統領との首脳会談に臨む予定です。 今回の訪問は、3月に再開で合意した首脳間の相互往来「シャトル外交」の一環で、日本の総理大臣が2国間の会談のために韓国を訪れるのは12年ぶりです。 首脳会談では、日韓関係の改善の流れを加速させるため、緊密な意思疎通を続けていくことや、北朝鮮の核・ミサイル問題を踏まえた安全保障面での連携強化などが確認される見通しです。
このうち、首脳会談が開かれる大統領府の前では、岸田総理大臣の訪問を歓迎する市民グループと、訪問に反対する市民グループが、それぞれシュプレヒコールをあげる中、警察官たちが警戒にあたっていました。 また、岸田総理大臣が宿泊するホテルの前には警察車両が並び、多くの警察官が配置されていました。 韓国の通信社、連合ニュースは、歴史問題などをめぐる日本への批判が韓国国内で根強いことに加え、日本での安倍元総理大臣の銃撃事件や岸田総理大臣の演説先で発生した爆発事件を受けて、警護が強化されたとみられると伝えています。
受け取りの意思を示しているのは生存する当事者3人のうちの1人で、財団では近く理事会を開いて支払いを正式に決定する見通しです。 財団による支払いについては、原告など15人のうちこれまでに少なくとも10人の遺族が受け取っていますが、生存する当事者が受け取る意向を示したのはこれが初めてだということです。
岸田総理大臣は、国立墓地を訪れて献花を行い、そのあとユン大統領との首脳会談に臨みます。 岸田総理大臣は会談で、日韓関係の改善の流れを加速させるため、緊密な意思疎通を続けていくことを確認したい考えです。 また北朝鮮の核・ミサイル問題を受けた安全保障面での連携強化を確認するほか、半導体分野などでの経済安全保障協力や、日韓両国間の輸出管理のあり方などをめぐって意見が交わされる見通しです。 今回の訪問は、ことし3月に日本で行われた日韓首脳会談で、首脳間の相互訪問「シャトル外交」の再開で合意したことを受けたもので、日本の総理大臣が2国間の会談のために韓国を訪れるのは12年ぶりです。
そのうえで「3月以降、財務、防衛をはじめ、さまざまなレベルで対話がスタートしており、こうした流れを一層、発展させるとともに、ユン大統領にはG7広島サミットに出席してもらうことを予定しているため、国際情勢や地域情勢なども意見交換できればと考えている」と述べました。 さらに、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などへの対応については「さまざまな課題が日韓の間にはあるので、率直に意見交換したい」と述べました。
12:30ごろ 岸田首相 ソウルの国立墓地で献花
ソウル市内は厳重な警備態勢
「徴用」めぐる問題 新たに1人が韓国政府の解決策を受領意向
12:00前 岸田首相 ソウル近郊の軍用空港に到着
09:30すぎ 政府専用機で羽田空港を出発
08:54 岸田首相「信頼関係に基づいて率直な意見交換を」
ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領との首脳会談に臨み、日韓関係の改善の流れを加速させるため、緊密な意思疎通を続けていくことや、安全保障面での連携強化を確認したい考えです。
韓国大統領府の近くで抗議集会