東京電力福島第一原子力発電所の
事故で、
放射線量を
測定する
業務などにあたっていた50
代の
男性作業員が
肺がんを
発症して
死亡し、
厚生労働省は
被ばくによる
労災と
認定しました。
原発事故の
収束作業をめぐって、がんで
死亡した
ケースが
労災と
認定されたのは
初めてです。
労災認定されたのは、
福島第一原発の
事故後、
放射線量を
測定する
業務などにあたっていた
東京電力の
協力会社の50
代の
男性作業員です。
厚生労働省によりますと、男性は事故直後から収束作業の一環として放射線量の測定業務などにあたり、その後も3年前まで働いていましたが、肺がんを発症して死亡しました。
厚生労働省は遺族の意向として死亡した時期などを明らかにしていませんが、男性の被ばく線量は合わせておよそ195ミリシーベルトに上り、被ばくによってがんを発症した労災だと先月31日に認定しました。
福島第一原発では、事故以降、これまでに4人の作業員が白血病や甲状腺がんを発症して労災が認められていますが、がんで死亡したケースが労災と認定されたのは今回が初めてです。
福島第一原発では、現在も1日当たりの平均でおよそ5000人が収束作業にあたっています。