日本新聞: 震度６弱西村准教授「ひずみ集中する地域揺れに警戒」

震度しんど６ろく弱じゃく西村にしむら准じゅん教授きょうじゅ「ひずみ集中しゅうちゅうする地域ちいき揺ゆれに警戒けいかい」

Oct 21, 2016 15:10

Furigana

鳥取とっとり県けんで震度しんど６ろく弱じゃくの激はげしい揺ゆれを観測かんそくした地震じしんについて、この地域ちいきの地殻ちかく変動へんどうに詳くわしい京都きょうと大学だいがく防災ぼうさい研究所けんきゅうじょの西村にしむら卓也たくや准じゅん教授きょうじゅは、「断層だんそうが横よこにずれる『横よこずれ』と言いわれるタイプの地震じしんで、震源しんげんも浅あさかったため、真上まうえでは極きわめて大おおきな揺ゆれを観測かんそくし、被害ひがいも出でていると見みられる」と話はなしています。この中なかで西村にしむら准じゅん教授きょうじゅは、「山陰さんいん地方ちほうは地震じしん活動かつどうが活発かっぱつな地域ちいきで、過去かこには昭和しょうわ１いち８はち年ねんの鳥取とっとり地震じしんや平成へいせい１いち２に年ねんの鳥取とっとり県けん西部せいぶ地震じしんなど規模きぼの大おおきな地震じしんが起おきている。今回こんかい、地震じしんがあった地域ちいきでは去年きょねんから体からだに揺ゆれを感かんじる地震じしんを含ふくむ規模きぼの小ちいさな地震じしんが増ふえていて活発かっぱつな活動かつどうが見みられていた。この地域ちいきでは、規模きぼの大おおきな活かつ断層だんそうはあまり確認かくにんされていないが、ＧＰＳを使つかった観測かんそくでは、地殻ちかくのデータからはひずみが集中しゅうちゅうしていることもわかっている。今回こんかいの地震じしんは、断層だんそうが横よこにずれる『横よこずれ』と言いわれるタイプの地震じしんで、震源しんげんも浅あさかったため、真上まうえでは極きわめて大おおきな揺ゆれを観測かんそくし、被害ひがいも出でていると見みられる」と話はなしています。

そのうえで西村にしむら准じゅん教授きょうじゅは「内陸ないりくの浅あさいところで起おきた地震じしんなので、このあとも地震じしんが続つづいていくと考かんがえられる。また、この地域ちいきでは過去かこには規模きぼの大おおきな地震じしんが相次あいついで起おきたこともあり、今後こんごも同おなじような規模きぼの地震じしんや、場合ばあいによってはさらに大おおきい規模きぼの地震じしんが起おきるおそれもあるので、注意ちゅういが必要ひつようだ。今後こんごの揺ゆれに備そなえて固定こていしていた家具かぐが外はずれていなかなど、改あらためて確認かくにんをしてほしい」と呼よびかけました。