原発事故によって
町の
全域で
避難指示が
続き、
来年3月に
一部解除を
目指している
福島県浪江町で、
住民が
自宅に
戻るのに
備えるための
準備宿泊が
1日から
始まりました。
東京電力福島第一原子力発電所の
事故の
影響で、
福島県浪江町では
今も
町の
全域で
避難指示が
続いていますが、インフラの
復旧や
除染が
終わるめどが
立ったことなどから、
帰還困難区域を
除く
地区については
来年3月の
避難指示の
解除を
目指しています。
これを前に、住民が自宅に戻るのに備えるための準備宿泊が、1日から始まりました。
準備宿泊が行われた自治体のなかでは最も多い1万5300人余りが対象で、初日の1日は、受け付けの開始とともに住民たちが町役場を訪れ、準備宿泊中に放射線量を測るための線量計の使い方について説明を受けていました。
町によりますと、31日までに準備宿泊の登録をしたのは、対象のおよそ2%に当たる112世帯281人だということです。
福島県二本松市で避難生活を送っている75歳の女性は「仮設住宅での暮らしなので、自宅に戻れると思うとすがすがしく感じます」と話していました。
また、栃木県で避難生活を送っている80歳の男性は「自宅の敷地内でも放射線量が高い場所があるので、避難指示の解除までにしっかり除染してほしいです」と話していました。