ウクライナ内務省 “一連の爆発で8人死亡24人けが”

クリチコ市長によりますと、爆発があったのは市内の2つの地区だということでそのうちの1つは、大統領府から1キロほどしか離れていない地区です。
そして「中心部に住むすべての人に伝えるが避難所にとどまり、急用がないかぎり、きょうは街に出ない方がいい。キーウの中心部は警察官によって封鎖され、救助隊が救出活動を行っている」として市民に注意を呼びかけています。
また道路にはたくさんのがれきが散乱し、公園とみられる敷地に大きな穴があいて炎や煙が立ちのぼる様子も写っています。
煙などが見えたり窓ガラスが揺れたりすることはありませんでした。
ホテルからも市の中心部で煙のようなものが上がるのが確認できました。音とともにホテルの窓ガラスが揺れました。 キーウを含めウクライナ全土で10日早朝から防空警報が出されていました。
これに対してウクライナのポドリャク大統領府顧問は9日、ツイッターへの投稿で「プーチンがウクライナのテロ行為を非難。それはロシアにとってあまりにも皮肉なことだ。さきほどロシアの航空機はザポリージャの住宅街に12発のミサイルを打ち込み、13人が死亡した」と書き込み、非難されるべきはロシア側だと訴えました。
議題の詳細については明らかにしていませんが、橋の爆発について、ウクライナ側によるテロ行為だとする見方を示したプーチン大統領が、新たな言及を行う可能性もあります。 一方、ロシア大統領府のペスコフ報道官は9日、国営のロシア通信から、橋の爆発を受けて、核の使用に関するドクトリン=基本原則が適用されるか質問されたのに対して「質問の設定のしかたが完全に誤っている」と述べ、明確な回答を避けました。 プーチン政権はこのところ核戦力の使用も辞さない構えで欧米を威嚇していて、前の大統領で安全保障会議のメドベージェフ副議長は、9月、核兵器を使用する条件について「核兵器で攻撃されたり、通常兵器を用いた侵略行為で国家の存立が脅かされたりした場合であり、大統領も明確にしている」とSNSに投稿しています。
橋を渡ろうとして渋滞に巻き込まれたドライバーの男性は「家に帰らなければいけないのでまだここで待ち続けることになる。夜中には橋を渡れると思います」と話していました。
また、組織的な犯行だとする見方を示したうえで、ウクライナの特殊機関に協力したロシア人などもいると主張しました。
この中でバストルイキン委員長は「ウクライナの特殊機関が準備したテロ行為だ。ロシア、特にクリミアにとって極めて重要な民間のインフラの破壊を目的としたものだ」と指摘しました。 これを受けて、プーチン大統領は「ロシアの極めて重要なインフラの破壊をねらったテロ行為であることは疑いの余地がない。考案し、命令し、実行したのはウクライナの特殊機関だ」と述べ、ウクライナ側によるテロ行為だとする見方を示し、非難しました。
このなかで、グロッシ事務局長は、送電線の復旧を歓迎したうえで、原発の安全をすみやかに確保すべきだと改めて訴えました。 ザポリージャ原発は、これまでも砲撃で一時的に外部電源が失われるなど安全性への懸念が広がっていて、グロッシ事務局長は近くロシアを訪れ、原発周辺を安全な区域に設定するための協議を行う予定です。
それによりますと、ロシア西部のブリャンスク州、ベルゴロド州、それにクルスク州にある合わせて32の集落で、この1週間に100回以上の砲撃を受け、1人が死亡し5人がけがをしたとしています。 また、住宅や変電所などが損傷を受けたとしています。
そのうえで「われわれや同盟国は威圧を受けず、ウクライナの安全保障に必要な支援を継続していく」と強調しました。 一方、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部のクリミアとロシアをつなぐ橋で起きた爆発についてカービー氏は「われわれは報道以上に付け加えるものは持ち合わせていない」と述べ、コメントを避けました。
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