中国ちゅうごく 共産党きょうさんとう大会たいかい きょう閉会へいかい 習主席しゅせきの異例いれいの3期き目め入いり確実かくじつ

前回ぜんかい、5年ねん前まえの党とう大会たいかいでは、習主席しゅせきを含ふくめ現在げんざい7人にんいる最高さいこう指導しどう部ぶの「政治せいじ局きょく常務じょうむ委員いいん」に栗くり戦せん書しょ氏しや王おう滬寧やすし氏しなど、習主席しゅせきを長年ながねん支ささえてきた人物じんぶつが選えらばれました。

さらに、政治せいじ局きょく常務じょうむ委員いいんを含ふくむトップ25人にんの「政治せいじ局きょく委員いいん」も習主席しゅせきがかつて地方ちほうで勤務きんむしていたときの部下ぶかなど、多おおくの側近そっきんが昇格しょうかくしました。

このうち、習主席しゅせきが浙江せっこう省しょうや上海しゃんはい市しでトップを務つとめたときの部下ぶかで、重慶た-ちん市しトップの陳ちん敏さとし爾なんじ氏しや、習主席しゅせきを補佐ほさする中央ちゅうおう弁べん公おおやけ庁ちょうで主任しゅにんを務つとめる丁ちょう薛祥さち氏しなどが最高さいこう指導しどう部ぶのメンバーに抜ばってきされるか注目ちゅうもくされます。

一方いっぽう、同おなじく習氏しの部下ぶかだった上海しゃんはい市しトップの李り強つよし氏しは新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん対策たいさくで厳きびしい外出がいしゅつ制限せいげんをめぐって住民じゅうみんの反発はんぱつが根強ねづよいとされ、批判ひはんを押し切おしきる形かたちで最高さいこう指導しどう部ぶ入いりすれば習主席しゅせきの権力けんりょく基盤きばんがさらに盤石ばんじゃくになるという見方みかたが出でています。

これまでは、共きょう青あお団だんの幹部かんぶを経験けいけんすることで党内とうないで強固きょうこな人脈じんみゃくを築きずくことができるとされてきましたが、習主席しゅせきが党とうのトップに就任しゅうにんしてからは、予算よさんを大幅おおはばに減へらされるなど影響えいきょう力りょくの低下ていかが指摘してきされています。

また、共きょう青あお団だんの団員だんいん数すうも去年きょねん末まつの時点じてんで7371万まん人にんと、習近平ちから指導しどう部ぶが発足ほっそくした2012年ねん末まつの8990万まん人にんからおよそ2割わり減へりました。

習主席しゅせきは、ことし5月つき共ども青あお団だん創立そうりつ100年ねんの式典しきてんで「共産党きょうさんとうがなければ共きょう青あお団だんはない。党とうの指導しどうを堅持けんじしてこそ中国ちゅうごくの青年せいねん運動うんどうを正ただしい方向ほうこうに進すすめることができる」と述のべ、党とうの指導しどうに従したがうよう強調きょうちょうしました。

こうした中なか、今回こんかいの党とう大会たいかいでは、かつて共きょう青あお団だんの幹部かんぶを務つとめた序列じょれつ4位いで政治せいじ協商きょうしょう会議かいぎトップの汪洋おうよう氏しや、共きょう青あお団だんトップの第だい1書記しょきを務つとめた胡えびす春華はるか副ふく首相しゅしょうなどの出身しゅっしん者しゃがどのようなポストに就つくか注目ちゅうもくされています。

このうち、上海しゃんはいの観光かんこう地ちにある施設しせつは、共産党きょうさんとうが100年ねん余あまり前まえに初はじめて党とう大会たいかいを開ひらいたとされるものです。

施設しせつには党とうの関係かんけい者しゃだけでなく、一般いっぱんの人ひとも党とうの宣伝せんでんする歴史れきしを学まなぼうと連日れんじつ訪おとずれています。

施設しせつに来きた40代だいの男性だんせいは「共産きょうさん党とうのもと祖国そこくや人々ひとびとは成長せいちょうし発展はってんした。非常ひじょうに感慨深かんがいぶかい」と話はなしていました。

施設しせつのとなりには党とうの記念きねん館かんも整備せいびされ、歴代れきだいの指導しどう者しゃなどが紹介しょうかいされていますが、中なかでも習主席しゅせきが大おおきく取り上とりあげられています。

ただ、民主みんしゅ化か運動うんどうを武力ぶりょくで鎮圧ちんあつした1989年ねんの天安門てんあんもん事件じけんで失脚しっきゃくした指導しどう者しゃなどについて触ふれる展示てんじはありません。

北京ぺきんの中心ちゅうしん部ぶにある書店しょてんの入り口いりくちには「習近平ちからによる新しん時代じだいの中国ちゅうごくの特色とくしょくある社会しゃかい主義しゅぎ思想しそう」という習主席しゅせきの名前なまえを冠かんした指導しどう思想しそうを学まなぶ本ほんを取り上とりあげた特別とくべつな売り場うりばが設もうけられています。

売り場うりばには、このほか習主席しゅせきが河北かほく省しょうや福建ふっけん省しょうなど地方ちほうでキャリアを積つんだ際さいのエピソードをまとめた本ほんだけでなく、かつて副ふく首相しゅしょうを務つとめた父親ちちおやの習仲なか勲くんの本ほんも並ならび、一般いっぱんの人々ひとびとに対にたいして習主席しゅせきの権威けんいを強調きょうちょうする動うごきの一ひとつだと受け止うけとめられています。

書店しょてんによりますと、習主席しゅせきの演説えんぜつなどを収録しゅうろくし、表紙ひょうしに大おおきな顔かおが描えがかれた「習近平ちから国政こくせい運営うんえいを語かたる」という本ほんが、最もっとも売うれているということです。

書店しょてんの担当たんとう者しゃは、「店みせに入はいれば、共産党きょうさんとうや政治せいじが主要しゅようなテーマの書店しょてんだとわかるでしょう。習近平ちから国家こっか主席しゅせきに関にかんする本ほんはすべてあります」とアピールしていました。