【速報そくほう 10時じ頃ごろ～】参院さんいん政せい倫りん審しんきょう開催かいさい 世よ耕こう氏しら3人にん出席しゅっせき予定よてい

参議院さんぎいんではきょう午前ごぜんから、政治せいじ倫理りんり審査しんさ会かいが開ひらかれ、安倍あべ派はの世よ耕こう 前ぜん参議院さんぎいん幹事かんじ長ちょうら3人にんが出席しゅっせきします。

何なにを語かたるのでしょうか？

安倍あべ派はでパーティー収入しゅうにゅうのキックバックが続つづけられたいきさつなどについて、どのような説明せつめいが行おこなわれるかが焦点しょうてんです。

今回こんかいの問題もんだいを受うけて、参議院さんぎいんでは14日にち政治せいじ倫理りんり審査しんさ会かいが開ひらかれ、いずれも自民党じみんとう安倍あべ派はの世よ耕こう・前ぜん参議院さんぎいん幹事かんじ長ちょう、西田にしだ昌司しょうじ氏し、橋本はしもと聖子せいこ・元もとオリンピック・パラリンピック担当たんとう大臣だいじんがそれぞれ弁明べんめいし、質疑しつぎが行おこなわれます。

参議院さんぎいんの審査しんさ会かいで弁明べんめいと質疑しつぎが行おこなわれるのは初はじめてで、報道ほうどう関係かんけい者しゃにも公開こうかいされます。

安倍あべ派はでは、おととし4月つきに当時とうじ会長かいちょうだった安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが派閥はばつから議員ぎいん側がわへのキックバックを取とりやめる方針ほうしんを決きめたものの、同おなじ年としの7月つきに安倍あべ氏しが亡なくなり、キックバックが続つづけられたことが分わかっています。

これについて野党やとう側がわは、先さきの衆議しゅうぎ院いんの審査しんさ会かいでの幹部かんぶの説明せつめいに食い違くいちがいがあったと指摘してきしていて、キックバックの取り扱とりあつかいをめぐる幹部かんぶらの協議きょうぎに出席しゅっせきしたとされる世よ耕こう氏しがどのような説明せつめいを行おこなうかが焦点しょうてんとなります。

また、関係かんけい者しゃによりますと、安倍あべ派はでは、参議院さんぎいん選挙せんきょの年としに開ひらいたパーティーは、改選かいせんとなる議員ぎいんにパーティー券けんの販売はんばいノルマを設もうけず、集あつめた収入しゅうにゅうを全額ぜんがくキックバックしていたということで、こうした点てんについても質疑しつぎが行おこなわれる見通みとおしです。

審査しんさ会かいの焦点しょうてんは？ 詳くわしく

これまでの議員ぎいんの説明せつめいなどによりますと、安倍あべ派はでは、おととし4月つきに当時とうじ会長かいちょうだった安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが、派閥はばつから議員ぎいん側がわへのキックバックをとりやめる方針ほうしんを決きめたものの、7月つきに安倍あべ氏しが亡なくなり、キックバックが続つづけられたことがわかっています。

その経緯けいいで重要じゅうようなポイントとされるのが、安倍あべ氏しが亡なくなった翌月よくげつ・8月つきに行おこなわれた派閥はばつ幹部かんぶらの協議きょうぎです。

当時とうじ、会長かいちょう代理だいりだった塩谷しおや・元もと文部もんぶ科学かがく大臣だいじんと下村しもむら・元もと政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょう、事務じむ総長そうちょうだった西村にしむら・前ぜん経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじん、参議院さんぎいん側がわを代表だいひょうして世よ耕こう・前ぜん参議院さんぎいん幹事かんじ長ちょうが出席しゅっせきしたとされます。

この協議きょうぎについて、先さきの衆議院しゅうぎいん政治せいじ倫理りんり審査しんさ会かいで、西村にしむら氏しは「ノルマ以上いじょうに売うった議員ぎいんから『返かえしてほしい』という声こえがあり、どう対応たいおうするかを共有きょうゆうしたが、結論けつろんは出でなかった」と説明せつめいしました。

一方いっぽう、塩谷しおや氏しは「多おおくの所属しょぞく議員ぎいんから『困こまっている』という意見いけんがあり、『ことしに限かぎって継続けいぞくするのはしかたがないのではないか』という話し合はなしあいがなされた。『継続けいぞくしていくしかないかな』という状況じょうきょうの中なかで終おわったと思おもう」と述のべました。

これについて立憲りっけん民主みんしゅ党とうなどは説明せつめいに食い違くいちがいがあるとして、さらなる実態じったい解明かいめいが必要ひつようだとしています。

また、この協議きょうぎをめぐっては、下村しもむら氏しがことし1月つきの記者きしゃ会見かいけんで「還付かんぷ分ぶんは各かく議員ぎいん個人こじんの資金しきん集あつめパーティーに上乗うわのせし、収支しゅうし報告ほうこく書しょで合法ごうほう的てきな形かたちで出だすという案あんが示しめされた」と述のべています。

この「合法ごうほう的てきな形かたち」という発言はつげんについて、野党やとう側がわは安倍あべ派は幹部かんぶが違法いほう性せいを認識にんしきしていた可能かのう性せいを示しめしていると指摘してきしています。

さらに安倍あべ派はでは、参議院さんぎいん選挙せんきょの年としに開ひらいたパーティーについては、改選かいせんとなる議員ぎいんにパーティー券けんの販売はんばいノルマを設もうけず、集あつめた収入しゅうにゅうを全額ぜんがくキックバックしていたこともこれまでの関係かんけい者しゃへの取材しゅざいでわかっています。

審査しんさ会かいでは、政府せいふや党とうの要職ようしょくを歴任れきにんし、安倍あべ派はの幹部かんぶを務つとめてきた世よ耕こう氏しがこうした点てんについてどのような説明せつめいをするのかが焦点しょうてんとなります。

世よ耕こう弘ひろし成しげる氏しの経歴けいれきと政治せいじ資金しきんめぐるこれまで

世よ耕こう弘ひろし成しげる氏しは参議院さんぎいん和歌山わかやま選挙せんきょ区く選出せんしゅつの当選とうせん5回かい。安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんに近ちかかったことで知しられ、経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじんや官房かんぼう副ふく長官ちょうかんなどを歴任れきにんしました。

2019年ねんからは自民党じみんとうの参議院さんぎいん幹事かんじ長ちょうを務つとめましたが、派閥はばつの政治せいじ資金しきんパーティーをめぐる問題もんだいで去年きょねん12月つきに辞任じにんしました。

所属しょぞくしていた安倍あべ派はでは「5人にん衆しゅう」と呼よばれる議員ぎいんの1人にんで、派閥はばつの意思いし決定けっていにあたる常任じょうにん幹事かんじ会かいのメンバーでした。また、安倍あべ派はで行おこなわれていた所属しょぞく議員ぎいんへのパーティー収入しゅうにゅうのキックバックの取り扱とりあつかいを協議きょうぎした幹部かんぶの1人にんとされています。

今回こんかいの問題もんだいを受うけて、党とうが行おこなったアンケートには、政治せいじ資金しきん収支しゅうし報告ほうこく書しょに記載きさいしていなかった派閥はばつのパーティー券けん収入しゅうにゅうがおととし・2022年ねんまでの5年間ねんかんで1542万まん円えんあったと報告ほうこくしています。

世よ耕こう氏しはことし1月つきの記者きしゃ会見かいけんで「政治せいじ資金しきんの管理かんりは秘書ひしょに任まかせきりの状況じょうきょうだった」と釈明しゃくめいした上うえで、「私わたしの管理かんり監督かんとくが不十分ふじゅうぶんだったという指摘してきは否定ひていできない」と陳謝ちんしゃしました。

西田にしだ昌司しょうじ氏しの経歴けいれきと政治せいじ資金しきんめぐるこれまで

西田にしだ昌司しょうじ氏しは参議院さんぎいん京都きょうと選挙せんきょ区く選出せんしゅつの当選とうせん3回かいで、これまでに自民党じみんとうの政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょう代理だいりや参議院さんぎいん国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょう代行だいこうなどを務つとめました。

去年きょねん10月つきに参議院さんぎいんの政治せいじ倫理りんりや選挙せんきょ制度せいどに関にかんする特別とくべつ委員いいん長ちょうに就任しゅうにんしましたが、派閥はばつの政治せいじ資金しきんパーティーをめぐる問題もんだいを受うけてことし1月つきに交代こうたいしました。

今回こんかいの問題もんだいを受うけて党とうが行おこなったアンケートには、政治せいじ資金しきん収支しゅうし報告ほうこく書しょに記載きさいしていなかった派閥はばつのパーティー券けん収入しゅうにゅうがおととし・2022年ねんまでの5年間ねんかんで411万まん円えんあったと報告ほうこくしています。

西田にしだ氏しは先週せんしゅう、政治せいじ倫理りんり審査しんさ会かいに出席しゅっせきする意向いこうを表明ひょうめいした際さい、「組織そしき的てきに派閥はばつの記載きさい漏もれや裏金うらがね化かをやっていたことを私わたしも初はじめて知しった。経緯けいいを説明せつめいするのが派閥はばつの幹部かんぶの責任せきにんであり、していないことが政治せいじ不信ふしんの一番いちばんのもとだ。そのことも含ふくめて意見いけんを言いいたい」と述のべていました。

橋本はしもと聖子せいこ氏しの経歴けいれきと政治せいじ資金しきんめぐるこれまで

橋本はしもと聖子せいこ氏しはは参議院さんぎいん比例ひれい代表だいひょう選出せんしゅつの当選とうせん5回かい。

スピードスケートや自転車じてんしゃ競技きょうぎの選手せんしゅとして7回かいオリンピックに出場しゅつじょうし、参議院さんぎいん議員ぎいんとなった後のちは、オリンピック・パラリンピック担当たんとう大臣だいじんや自民党じみんとうの参議院さんぎいん議員ぎいん会長かいちょうなどを歴任れきにんしました。

2021年ねんに森もり・元もと総理そうり大臣だいじんの後任こうにんとして、東京とうきょうオリンピック・パラリンピック組織そしき委員いいん会かいの会長かいちょうに就任しゅうにんした際さいに政治せいじ的てき中立ちゅうりつ性せいを明確めいかくにするとして自民党じみんとうを離党りとうし、その後そのご、復ふく党とうしました。

所属しょぞくしていた安倍あべ派はでは、派閥はばつの意思いし決定けっていにあたる常任じょうにん幹事かんじ会かいのメンバーを務つとめました。

今回こんかいの問題もんだいを受うけて党とうが行おこなったアンケートには、政治せいじ資金しきん収支しゅうし報告ほうこく書しょに記載きさいしていなかった派閥はばつのパーティー券けん収入しゅうにゅうがおととし・2022年ねんまでの5年間ねんかんで2057万まん円えんあったと報告ほうこくし、6番目ばんめに多おおい額がくとなりました。

ことし1月つきには、記者きしゃ団だんに自身じしんが派閥はばつからキックバックを受うけていたことを説明せつめいし「政治せいじ不信ふしんを招まねいたことを深ふかく反省はんせいしている」と陳謝ちんしゃしていました。

「政せい倫りん審しん」開催かいさいのいきさつは

政治せいじ倫理りんり審査しんさ会かいは、議員ぎいんが政治せいじ倫理りんりに関にかんする規範きはんに著いちじるしく違反いはんして、政治せいじ的てき、道義どうぎ的てきに責任せきにんがあるかどうかを審査しんさする場ばとして衆参しゅうさん両院りょういんに設もうけられていて、審査しんさ会かいの委員いいんが申し立もうしたてをするか、疑惑ぎわくを受うけた議員ぎいん本人ほんにんが申し出もうしでることで開ひらかれます。

先さきに衆議しゅうぎ院いんで開ひらかれた審査しんさ会かいは、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんと、安倍あべ派はと二に階かい派はの事務じむ総長そうちょうを務つとめた5人にんが、みずから審査しんさ会かいに審査しんさを申し出もうしでたことで開ひらかれました。

一方いっぽう、今回こんかいの参議院さんぎいんの審査しんさ会かいは、立憲りっけん民主みんしゅ党とうなど野党やとう4党とうが

▼自民党じみんとうの議員ぎいん31人にんと

▼在宅ざいたく起訴きそされて自民党じみんとうを離党りとうした議員ぎいんのあわせて32人にんの出席しゅっせきを求もとめて開催かいさいを申し立もうしたて、全会ぜんかい一致いっちで弁明べんめいと質疑しつぎを行おこなうことが決きまりました。

これを受うけて、審査しんさ会かいは32人にんに対にたいし出席しゅっせきするかなどの意向いこう確認かくにんを行おこないました。

その結果けっか、いずれも安倍あべ派はの▽世よ耕こう・前ぜん参議院さんぎいん幹事かんじ長ちょうと▽西田にしだ昌司しょうじ氏し、▽橋本はしもと聖子せいこ元もとオリンピック・パラリンピック担当たんとう大臣だいじんの3人にんが出席しゅっせきする意向いこうだと回答かいとうしました。

そして、与野党よやとうで日程にっていや公開こうかいのあり方ありかたなどを協議きょうぎし報道ほうどう関係かんけい者しゃにも公開こうかいする形かたちで3人にんの審査しんさを行おこなう運はこびとなりました。

参議院さんぎいんの審査しんさ会かいで弁明べんめいと質疑しつぎが行おこなわれるのは初はじめてです。

衆院しゅういんでの議論ぎろんは?

衆議しゅうぎ院いんでは、先月せんげつ29日にち、今月こんげつ1日にちと2日間にちかん、審査しんさ会かいが開ひらかれ、岸田きしだ総理そうりのほか、いずれも事務じむ総長そうちょう経験けいけん者しゃである安倍あべ派はの西村にしむら・前ぜん経済けいざい産業さんぎょう大臣だいじん、松野まつの・前ぜん官房かんぼう長官ちょうかん、塩谷しおや・元もと文部もんぶ科学かがく大臣だいじん、高木たかぎ・前ぜん国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょう、そして、二に階かい派はの武田たけだ・元もと総務そうむ大臣だいじんの5人にんが出席しゅっせきしました。

特とくに安倍あべ派はの4人にんに対にたいしては、キックバックと収支しゅうし報告ほうこく書しょへの不ふ記載きさいが始はじまった経緯けいいや長年ながねん続つづいてきた事情じじょうについて質問しつもんが集中しゅうちゅうしたが、4人にんとも事務じむ総長そうちょうとして関与かんよしておらず、違法いほう性せいの認識にんしきもなかったと強調きょうちょうしていました。問題もんだいの核心かくしんに触ふれる新あたらしい情報じょうほうはほとんど出でなかったと言いえます。

中なかでもおととし4月つきに、当時とうじ会長かいちょうだった安倍あべ元もと総理そうりがキックバックをとりやめる方針ほうしんを決きめたにもかかわらず、安倍あべさんの死後しご、なぜ継続けいぞくされることになったのかという点てんが明あきらかになっておらず、野党やとう側がわは西村にしむらさんと塩谷しおやさんで発言はつげんが食い違くいちがっていると指摘してきしています。

また、西村にしむらさんから事務じむ総長そうちょうを引き継ひきついだ高木たかぎさんは「一切いっさい関与かんよしていない」と説明せつめいしているほか、松野まつのさんも「当時とうじは閣内かくないにいて派閥はばつの役職やくしょくを退しりぞいていたので分わからない」と述のべています。

立憲りっけん民主みんしゅ党とうなどは、この点てんについてさらなる実態じったい解明かいめいが必要ひつようだとしています。