日本新聞: 兼六園春の装いへ「雪吊り」取り外す作業始まる金沢

兼けん六ろく園えん春はるの装よそおいへ「雪ゆき吊つり」取り外とりはずす作業さぎょう始はじまる金沢かなざわ

Mar 14, 2024 12:03 1

Furigana

金沢かなざわ市しの「兼けん六ろく園えん」では冬ふゆの間ま、雪ゆきの重おもみから木きの枝えだを守まもってきた「雪ゆき吊つり」を取り外とりはずす作業さぎょうが始はじまりました。能登のと半島はんとう地震じしんの影響えいきょうで一時いちじ落ち込おちこんでいた来らい園えん者しゃ数すうは回復かいふくしつつあるということで、担当たんとう者しゃは、これから春はるの装よそおいになっていく兼けん六ろく園えんを見みに訪おとずれてほしいとしています。

「雪ゆき吊つり」は、湿しめった雪ゆきの重おもみで木きの枝えだが折おれるのを防ふせぐため、縄なわで枝えだを吊つって補強ほきょうするもので、兼けん六ろく園えんではおよそ800か所かしょに施ほどこされていますが、春はるの訪おとずれを前まえに14日にちから取り外とりはずしの作業さぎょうが始はじまりました。

庭師にわしなど13人にんは、先端せんたんに鎌かまやのこぎりを取り付とりつけた竹たけざおを使つかって樹齢じゅれいおよそ200年ねんの「巣すごもり松まつ」に施ほどこされた縄なわを枝えだから切り離きりはなし、木きの幹みきに沿そって立たてられた「芯しん柱ばしら」と呼よばれる支柱しちゅうを倒たおしながら引き抜ひきぬいていました。

訪おとずれた人ひとたちは、作業さぎょうの様子ようすを眺ながめたり写真しゃしんに収おさめたりして楽たのしんでいました。

金沢かなざわ城じょう・兼けん六ろく園えん管理かんり事務所じむしょによりますと、能登のと半島はんとう地震じしんの影響えいきょうで来き園えん者しゃの数かずは一時いちじ落ち込おちこんだものの、現在げんざいは回復かいふくしつつあるということで、杉岡すぎおか孝彦たかひこ次長じちょうは「『北陸ほくりく応援おうえん割わり』も始はじまるので石川いしかわ県けんに観光かんこうに来きて、こちらにもぜひ立ち寄たちよってほしい。桜さくらのシーズンに入はいるので、県内けんない外がいの多おおくの方ほうに春はるの兼けん六ろく園えんを楽たのしんでほしいです」と話はなしていました。