日銀は、31
日まで
開いた
金融政策決定会合で、いまの
金融政策を
維持することを
決めました。
政策金利を0.25%
程度で
据え置き、
当面は
賃金や
物価の
動向、
それにアメリカ経済の
先行きを
慎重に
見極めるべきと
判断したとみられます。
日銀は31日まで2日間の日程で金融政策決定会合を開き、いまの金融政策を維持することを決めました。
政策金利を据え置き、短期の市場金利を0.25%程度で推移するよう促します。
日銀はことし7月に追加の利上げを決めたあと先月の会合では政策金利を据え置き、それに続く金融政策の維持となります。
日銀は経済・物価の情勢を見ながら利上げを検討していくとしていますが、賃金や物価の動向、それに大統領選挙を間近に控えるアメリカ経済の先行きを慎重に見極めるべきと判断したとみられます。
一方、市場関係者の間では今月行われた衆議院選挙で政治情勢が不透明になったとして日銀は今後利上げを進めにくくなるのではないかという観測が出ています。
こうした観測を背景に外国為替市場ではこのところ円が売られやすい傾向となっていて、円相場は1ドル=153円台と円安が進む状況となっています。
植田総裁はこのあと記者会見を開き、今回の決定の背景などを説明することにしていますが、今後の利上げに向けてどのような見通しを示すのかが注目されます。