ウクライナで
人道支援にあたるICRC=
赤十字国際委員会のスポリアリッチ
総裁が15
日、
都内でNHKの
単独インタビューに
応じ、
ダムが
決壊した
南部について「
水を
浄化する
設備を
届けることに
注力している」と
述べ、
現地では
安全な
飲料水の
確保が
最優先事項だという
考えを
示しました。
ウクライナでは、南部ヘルソン州のカホウカ水力発電所のダムが今月6日に決壊して大規模な洪水が発生し、被害が拡大しています。
スポリアリッチ総裁は、現地の状況について「最大の懸念は地域のひどい壊滅状況だ。復旧には何年もかかり、人々は生活基盤を失って長い間戻ってこられなくなる」と述べました。
一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領が7日の動画で、ICRCのような国際機関がすぐに救助活動に参加することが必要だと訴えたことに対し、「ICRCは初日から現地に滞在して人々を支援し、ダムを含むインフラの破壊による影響についても現地当局と連絡を取り合っている」と述べ、必要な支援を継続的に行っていると強調しました。
ただ、「被災している地域すべてに立ち入ることができるわけではなく、少ない割合に限られている」とも述べ、必要な支援を届けられるようウクライナとロシアの双方の政府と交渉を続けているとしています。