公用車の
中で
職員をたたいてけがをさせたとして
罰金刑を
受け、
議会から
辞職勧告を
受けた
千葉県長生村の
議長が20
日、
議会に
出席し
辞職しない
考えを
示しました。「
検事から『
お酒はやめなさい』と
言われたが、『
議員を
辞めなさい』とは
言われなかった」
などと
説明しています。
長生村議会の東間永次 議長は、ことし4月、私的な歓送迎会に出席して公用車で帰宅する途中、運転していた女性職員をたたき、軽いけがをさせたとして罰金20万円の略式命令を受け、先月には議会から議員の辞職勧告を受けました。
議長は事件後、体調不良を理由に本会議を欠席していましたが、20日、議会の特別委員会に出席し「ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
そして、当時、酔っていたとしたうえで「検事から『酒をやめなさい』と言われたが、『議員を辞めなさい』とは言われなかった。後援会や支援者から、『信用を得るため議員を続けたらどうか』と言われ、助けてくれる人がいるんだなと思った」と述べ、議員を辞職しない考えを明らかにしました。
また、事件のあと、たたいた職員に1万円の商品券を手渡したことを明らかにし「運転してもらい、お世話になりましたという意図で渡した。暴力を振るったから渡したわけではない」と説明しました。
村議会は、公用車に同乗していた木嶋※晴一 副議長についても辞職勧告を決議しましたが、副議長は辞職しない意向を示しています。
※「晴」は「月」が「円」
“議長職は支援者などと協議して決めたい”
委員会の
後、
東間議長は
記者団の
取材に
応じました。
この中で、
議員を
辞職しない
意向を
改めて示したうえで、
議長職については「
これから支援者などと
協議して
決めたい」と
述べました。
事件のあとに職員に商品券を手渡したことについては「事件翌日の土曜日に、議会事務局長を通して女性職員を呼んだところ、あまりいい感じがしなかったので、何かご迷惑をかけたなと思った。“運転してくれてありがとう。酔っ払っていたのでいろいろすみません”という気持ちで週明けに商品券を渡した」と述べました。
公用車の私的利用については「公用車だと気付いて『まずい』と伝えたが、議会事務局長が『職員との歓送迎会なので大丈夫だ』と答えたので、そのまま乗車した。まずいという認識はあった」と陳謝しました。
公用車で議長と副議長の2人の自宅に迎えに行った議会事務局長は、私的な利用にあたると知りながら公用車を出すよう部下に指示したなどとして、戒告の懲戒処分を受けています。