【速報そくほう中ちゅう】“ワグネルの反乱はんらん計画けいかく 米べい情報じょうほう機関きかんが事前じぜんに把握はあく”

これについてロシアのプーチン大統領だいとうりょうは「裏切うらぎりだ」と非難ひなんし、軍ぐんに断固だんこたる措置そちをとるよう指示しじしました。また治安ちあん機関きかんのFSB＝連邦れんぽう保安庁ほあんちょうはプリゴジン氏しが武装ぶそうして反乱はんらんを呼よびかけた疑うたがいがあるとして、捜査そうさに着手ちゃくしゅしていました。

こうした中なか、プリゴジン氏しは24日にち夜よる、日本にっぽん時間じかんの25日にち午前ごぜん2時じすぎにSNSで、一転いってんして、流血りゅうけつの事態じたいを避さけるため「部隊ぶたいを引き返ひきかえさせている」と表明ひょうめいしました。

その後そのご、

▼ロシアの国営こくえい通信つうしん社しゃは、ワグネルの戦闘せんとう員いんが、ロストフ州しゅうの南部なんぶ軍ぐん管区かんく司令しれい部ぶの近ちかくから移動いどうし始はじめたと伝つたえたほか、

▼州しゅうの知事ちじもワグネルの車列しゃれつが出発しゅっぱつしたことを明あきらかにしました。

ロシア大統領だいとうりょう府ふのペスコフ報道ほうどう官かんは「前線ぜんせんでの功績こうせきを考かんがえれば誰だれも罪つみに問とわれないだろう」と述のべ反乱はんらんを呼よびかけた疑うたがいでのプリゴジン氏しに対にたいする捜査そうさは中止ちゅうしされると明あきらかにしました。

これに先立さきだって、ロシアと同盟どうめい関係かんけいにある隣国りんごくベラルーシの大統領だいとうりょう府ふはルカシェンコ大統領だいとうりょうがプリゴジン氏しと協議きょうぎを行おこない、このなかで「プリゴジン氏しは、緊張きんちょう緩和かんわのためのさらなる措置そちを講こうじるというルカシェンコ大統領だいとうりょうの申し出もうしでを受け入うけいれた」と明あきらかにしました。

ペスコフ報道ほうどう官かんは、ルカシェンコ大統領だいとうりょうとプリゴジン氏しは20年来ねんらいの付き合つきあいがあると述のべた上うえで、ルカシェンコ大統領だいとうりょうがみずから仲介ちゅうかいに入はいることをプーチン大統領だいとうりょうに提案ていあんしたと明あきらかにし、プリゴジン氏しは今後こんご、ベラルーシに向むかうという見通みとおしを示しめしました。

このうち「ワシントン・ポスト」は、アメリカ政府せいふ当局とうきょく者しゃの話はなしとして、アメリカの情報じょうほう機関きかんが6月つき中旬ちゅうじゅんにはプリゴジン氏しによる反乱はんらん計画けいかくの兆候ちょうこうを察知さっちしていたと伝つたえ、反乱はんらんが起おきた場合ばあい、ロシアの核かく管理かんり能力のうりょくに与あたえる影響えいきょうについて懸念けねんを強つよめていたとしています。

またプリゴジン氏しが反乱はんらんに至いたった動機どうきとして、今月こんげつ10日にちにロシア国防省こくぼうしょうが、ワグネルも含ふくめ、ウクライナ侵攻しんこうに参加さんかする志願しがん兵へいに国防省こくぼうしょうとの契約けいやくを義務ぎむづける命令めいれいを出だし、事実じじつ上じょう、指揮しき系統けいとうの一元いちげん化かを図はかったことがあるとしています。

さらに記事きじは、プーチン大統領だいとうりょうもプリゴジン氏しの計画けいかくを把握はあくしていたとみられるとしたうえで、それにもかかわらず止とめられなかったことは政権せいけん上層じょうそう部ぶで足並あしなみの乱みだれや内部ないぶ対立たいりつがあることをうかがわせるものだとするアメリカ政府せいふ当局とうきょく者しゃの分析ぶんせきを伝つたえています。

この中なかで、ブリンケン長官ちょうかんは、アメリカによるウクライナへの支援しえんは変かわらないと強調きょうちょうしたとしています。

また、ブリンケン長官ちょうかんは、トルコのフィダン外相がいしょうとも電話でんわで会談かいだんし、アメリカは、同盟どうめい国こくや友好国ゆうこうこくと緊密きんみつな連携れんけいを続つづけるとしています。

ロストフ州しゅうの知事ちじも25日にち日本にっぽん時間じかんの午前ごぜん6時じすぎ、ワグネルの車列しゃれつがロストフ州しゅうから出発しゅっぱつしたことを明あきらかにしました。

現地げんちだとする映像えいぞうには、辺あたりが暗くらいなか複数ふくすうの戦車せんしゃや装甲車そうこうしゃなどが列れつになって通とおりを移動いどうする様子ようすや多おおくの市民しみんとみられる人々ひとびとが周囲しゅういに集あつまっている姿すがたがうつされています。

また、国営こくえいのロシア通信つうしんはSNSでワグネルの代表だいひょう、プリゴジン氏しが南部なんぶ軍ぐん管区かんく司令しれい部ぶから出でて行いく様子ようすだとする動画どうがを公開こうかいし複数ふくすうの人ひとに囲かこまれた男性だんせいが歩あるいて建物たてものの外そとへ出でて、車くるまに乗り込のりこむ姿すがたが確認かくにんできます。

モスクワまで約やく200キロまで近ちかづいたあと方向ほうこう転換てんかんか

ロシアの民間みんかん軍事ぐんじ会社かいしゃワグネルの部隊ぶたいはロシア南部なんぶから首都しゅとモスクワに向むかって北上ほくじょうしていたとみられます。

実際じっさいにどこまで移動いどうしていたのか、詳くわしいことは分わかっていませんが、モスクワからおよそ450キロ南みなみのリペツク州しゅうの知事ちじは24日にちSNSに「ワグネルの車両しゃりょうがリペツク州しゅう内ないを移動いどうしている」と投稿とうこうしていました。

またワグネルの代表だいひょうプリゴジン氏しはモスクワまでおよそ200キロのところまで近ちかづいていたものの、方向ほうこう転換てんかんして部隊ぶたいを引き返ひきかえさせたと主張しゅちょうしています。

そして、プリゴジン氏しに対にたいする捜査そうさは取とりやめられるとした上うえでプリゴジン氏しはベラルーシに向むかうという見通みとおしを明あきらかにしました。

またペスコフ報道ほうどう官かんは「ルカシェンコ大統領だいとうりょうはプリゴジン氏しと20年来ねんらいのつきあいがある」と述のべた上うえで、ベラルーシのルカシェンコ大統領だいとうりょうが事態じたいの打開だかいに向むけてみずから仲介ちゅうかいに入はいることをプーチン大統領だいとうりょうに提案ていあんしたとしています。

その上うえで「最終さいしゅう的てきにはこれ以上いじょうの損失そんしつを出だすことなく解決かいけつできた」と述のべ、ルカシェンコ大統領だいとうりょうに謝意しゃいを表あらわしました。

この中なかでオースティン長官ちょうかんは、アメリカによるウクライナへの支援しえんは変かわらないと強調きょうちょうしたとしています。

この中なかでルカシェンコ大統領だいとうりょうは、さきに行いったプーチン大統領だいとうりょうとの電話でんわ会談かいだんをうけて、プリゴジン氏しと一いち日にち中ちゅう協議きょうぎしたとして「ロシアの領土りょうどで流血りゅうけつの事態じたいになることは許ゆるされないということで合意ごういした」としています。

その上うえで「プリゴジン氏しは、ロシア領内りょうないでのワグネルの戦闘せんとう員いんの移動いどうを止とめ、緊張きんちょう緩和かんわのためのさらなる措置そちを講こうじるというルカシェンコ大統領だいとうりょうの申し出もうしでを受け入うけいれた」としています。

また、ベラルーシの大統領だいとうりょう府ふは「ワグネルの戦闘せんとう員いんの安全あんぜんが保証ほしょうされ、状況じょうきょうを解決かいけつするための有益ゆうえきで、受け入うけいれ可能かのうな選択せんたく肢しが検討けんとうされている」としていて、ルカシェンコ大統領だいとうりょうがプリゴジン氏しに対にたいしてさまざまな条件じょうけんを提示ていじするなど仲介ちゅうかいし事態じたいの打開だかいを図はかったと強調きょうちょうしています。

これに先立さきだってベラルーシ大統領だいとうりょう府ふはルカシェンコ大統領だいとうりょうが独自どくじのルートを使つかって、プリゴジン氏しと協議きょうぎしロシア領内りょうないでのワグネルの戦闘せんとう員いんの動うごきを止とめ、緊張きんちょう緩和かんわのための措置そちを講こうじるよう提案ていあんしたと発表はっぴょうしました。

これに対にたいしてプリゴジン氏しはこの提案ていあんを受け入うけいれたとしています。ただ、部隊ぶたいが引き返ひきかえしているというプリゴジン氏しの主張しゅちょうがルカシェンコ大統領だいとうりょうの提案ていあんを受うけたものなのかなどはわかっていません。

また、プリゴジン氏しは部隊ぶたいがどこに引き返ひきかえしているのか具体ぐたい的てきには言及げんきゅうしておらず事態じたいが収おさまるかは今いまのところ不透明ふとうめいです。