일본어 뉴스: “感染者数明確に減少に転じていない” 厚労省の専門家会合

“感染かんせん者しゃ数すう明確めいかくに減少げんしょうに転てんじていない” 厚あつ労ろう省しょうの専門せんもん家か会合かいごう

May 19, 2021 23:05

Furigana

新型しんがたコロナウイルス対策たいさくについて助言じょげんする厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家か会合かいごうが開ひらかれ、現在げんざいの感染かんせん状況じょうきょうについて感染かんせん力りょくが強つよい変異へんいウイルスの影響えいきょうで人ひとの流ながれが減へってから感染かんせん者しゃ数すうが減少げんしょうするまで以前いぜんより長ながい時間じかんがかかっていて、現時点げんじてんでは感染かんせん者しゃ数すうが明確めいかくに減少げんしょうに転てんじていないと分析ぶんせきしました。

また、インドで広ひろがる変異へんいウイルスについて日本にっぽん国内こくないで広ひろがっているイギリスで最初さいしょに見みつかった変異へんいウイルスより、さらに感染かんせん力りょくが強つよい可能かのう性せいも示唆しさされているとして、監視かんし体制たいせいの強化きょうかなどの対策たいさくが必要ひつようだとしています。

19日にちの専門せんもん家か会合かいごうでは

▽緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出だされてから3週間しゅうかん余あまりが経過けいかした東京とうきょうや大阪おおさかなどでの感染かんせんや医療いりょう体制たいせいの状況じょうきょうのほか

▽このほかにも感染かんせんが急速きゅうそくに拡大かくだいしている地域ちいきの状況じょうきょうなどについて分析ぶんせきが行おこなわれました。

この中なかで、専門せんもん家か会合かいごうは全国ぜんこくの感染かんせん状況じょうきょうについて地域ちいき差さが大おおきく見みられるものの、現時点げんじてんで感染かんせん者しゃ数すうが明確めいかくに減少げんしょうしておらず重症じゅうしょう者しゃや亡なくなる人ひとの数かずは増加ぞうか傾向けいこうが続つづいていると分析ぶんせきしました。

地域ちいき別べつに見みると、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出でている大阪おおさか府ふや兵庫ひょうご県けんでは新規しんき感染かんせん者しゃ数すうの減少げんしょう傾向けいこうが見みられるものの非常ひじょうに高たかい水準すいじゅんが続つづいているほか、大阪おおさか府ふでは大型おおがた連休れんきゅう後ごに中心ちゅうしん部ぶや繁華はんか街がいの人出ひとでが日にち中ちゅうも夜間やかんも増加ぞうかに転てんじていて今後こんごの動向どうこうに注意ちゅういが必要ひつようだとしています。

また、一般いっぱん医療いりょうを制限せいげんせざるをえない厳きびしい状況じょうきょうが続つづき、必要ひつような医療いりょうを受うけられる体制たいせいを守まもるために感染かんせん者しゃ数すうを減少げんしょうさせることが求もとめられるとしています。

首都しゅと圏けんについては東京とうきょう都とで感染かんせん者しゃ数すうはほぼ横よこばい、埼玉さいたま県けん、千葉ちば県けん、神奈川かながわ県けんで横よこばいから微増びぞうとなっていて、新あらたな感染かんせん者しゃ数すうのピークアウト＝頭打あたまうちには至いたっていないとしたうえで、人出ひとでも増加ぞうかに転てんじているところがあり注意ちゅういが必要ひつようだとしています。

さらに今週こんしゅうから緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの対象たいしょうに追加ついかされた地域ちいきのうち

▽北海道ほっかいどうでは感染かんせん者しゃの増加ぞうかが今後こんごも続つづく可能かのう性せいがあるほか、病院びょういんや福祉ふくし施設しせつでのクラスターが発生はっせいするなど医療いりょう提供ていきょう体制たいせいの厳きびしい状況じょうきょうが続つづいているとしています。

▽岡山おかやま県けんと広島ひろしま県けんについては、感染かんせん者しゃ数すうの増加ぞうかが続つづき病床びょうしょう使用しよう率りつも高たかくなっていて、今後こんごも感染かんせんの拡大かくだいが続つづく可能かのう性せいがあるとしています。

緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんが出だされている地域ちいき以外いがいでは、沖縄おきなわ県けんについてまん延まんえん防止ぼうし等とう重点じゅうてん措置そちの適用てきようから5週間しゅうかんがたったにもかかわらず、大型おおがた連休れんきゅう以降いこう若わかい世代せだいを中心ちゅうしんに感染かんせん者しゃ数すうが増加ぞうかし、県けん外がいから訪おとずれた人ひとの感染かんせん例れいも見みられるとしたうえで重症じゅうしょう者しゃの増加ぞうかや医療いりょうのひっ迫ひっぱくが懸念けねんされるとしています。

専門せんもん家か会合かいごうは今いまの感染かんせん拡大かくだいについて、感染かんせん力りょくの強つよい変異へんいウイルスが主流しゅりゅうになっているため人ひとの流ながれが減へってから感染かんせん者しゃ数すうが減少げんしょうするまで以前いぜんより長ながい時間じかんがかかっていて、これまでの対策たいさくでは感染かんせんを大おおきく下さげることにつながっていないのが現状げんじょうだと指摘してきしました。

そして、いったん拡大かくだいするとそのスピードは以前いぜんより早はやく、医療いりょう提供ていきょう体制たいせいへの負荷ふかも大おおきくなることから、必要ひつような対策たいさくを速すみやかに実施じっしすべきだとしています。

また、インドで広ひろがる変異へんいウイルスについて、日本にっぽん国内こくないで広ひろがっているイギリスで最初さいしょに見みつかった変異へんいウイルスよりさらに感染かんせん力りょくが強つよい可能かのう性せいも示唆しさされているとして、全国ぜんこく的てきな監視かんし体制たいせいを強化きょうかするとともに、感染かんせん経路けいろを調しらべるなどして国内こくないでの感染かんせん拡大かくだいを可能かのうなかぎり抑おさえる迅速じんそくな対応たいおうが必要ひつようだと指摘してきしました。

“宣言せんげん”解除かいじょ専門せんもん家か「今月こんげつ末まつに可能かのうかの判断はんだんは非常ひじょうに難むずかしい」

会合かいごうのあとの記者きしゃ会見かいけんで脇田わきた隆たかし字じ座長ざちょうは、緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの解除かいじょに向むけた条件じょうけんについて問とわれ「感染かんせん状況じょうきょうが改善かいぜんされ新規しんき感染かんせん者しゃ数すうが減少げんしょうしても医療いりょうのひっ迫ひっぱくが長ながく続つづくことはこれまでも経験けいけんしている。緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげんの解除かいじょの基準きじゅんとしてはステージ3に入はいるということとステージ2にむかっていくことだが、新規しんき感染かんせん者しゃ数すうが下さげ止とまった状況じょうきょうになってもできるだけ長ながくその状況じょうきょうを継続けいぞくさせることが大事だいじだ」と述のべました。

そのうえで「関西かんさいでは新規しんき感染かんせん者しゃ数すうの減少げんしょう傾向けいこうが見みられてきたが、滞留たいりゅう人口じんこうの減少げんしょうから新規しんき感染かんせん者しゃ数すうの減少げんしょうまで5週間しゅうかん以上いじょうかかっていることを考かんがえると減少げんしょう傾向けいこうが続つづくことをしっかり見みていく必要ひつようがあり、今月こんげつ末まつに解除かいじょが可能かのうかどうかの判断はんだんは非常ひじょうに難むずかしい状況じょうきょうだ。東京とうきょうについては新規しんき感染かんせん者しゃ数すうがほぼ横よこばいで、対策たいさくで感染かんせんを抑おさえる力ちからと感染かんせん力りょくが強つよい変異へんいウイルスの力ちからがきっ抗きっこうしている状況じょうきょうで、今後こんご拡大かくだいしていくのか減少げんしょうしていくのか推移すいいを確認かくにんしていきたい」と話はなしています。

インドの変異へんいウイルス専門せんもん家か「異ことなるフェーズで対策たいさくも」

インドで広ひろがる変異へんいウイルスについて、専門せんもん家か会合かいごうは海外かいがいで置おき換がわりが進すすんでいるという報告ほうこくもあり、日本にっぽん国内こくないで広ひろがっているイギリスで最初さいしょに見みつかった変異へんいウイルスよりさらに感染かんせん力りょくが強つよい可能かのう性せいも示唆しさされていると指摘してきしています。

これについて脇田わきた隆たかし字じ座長ざちょうは「今いま、イギリスで見みつかった変異へんいウイルスにほぼ置き換おきかわった状況じょうきょうでも、従来じゅうらいの対策たいさくでは感染かんせん者しゃ数すうを簡単かんたんに減少げんしょうさせることができなくなってきている。会合かいごうの中なかではインドで広ひろがる変異へんいウイルスがそれよりさらに感染かんせん力りょくが強つよいということになると、これまでと異ことなるフェーズで感染かんせん対策たいさくを考かんがえなければならなくなるという議論ぎろんがあった」と説明せつめいしました。