五條市によりますと18日、市内の施設で65歳以上の高齢者80人を対象にワクチンの集団接種を行いました。
会場では地元の医師会所属の医師2人が接種に当たりましたが、このうち1人が使用済みの注射器を誤って使ってしまったということです。
使用済みの注射器は本来、使用前に付いていたキャップを付けずに青いトレーに置くはずでしたが、医師は片づける人がけがをしないようにとキャップを付けて使用前のトレーに戻したということです。
医師がその注射器の針を高齢者に刺してワクチンを押し出すときに違和感があったため、使用済みの注射器と接種した人の予診票の数を調べたところ、注射器が1本少なかったことから誤って再使用されたことがわかりました。
接種された高齢者の体調に異常はないということですが、市は感染症の検査をするなど経過観察を続けるとしています。
五條市すこやか市民部の田中久美部長は「ご本人やご家族に心からおわび申し上げたい。二度とこのようなミスが起きないよう再発防止を徹底したい」としています。