イスラエルとハマスが停戦ていせん 維持いじされるか 仲介ちゅうかいのエジプトが監視かんし

今回こんかいの停戦ていせんは、ハマスとつながりのあるエジプトが仲介ちゅうかいしたほか、アメリカのバイデン政権せいけんもイスラエルのネタニヤフ首相しゅしょうに対にたいして緊張きんちょう緩和かんわに向むけた行動こうどうをとるよう求もとめていました。

ただ過去かこには、停戦ていせんで合意ごういしたあとに攻撃こうげきが行おこなわれたこともあり、エジプトのシシ大統領だいとうりょうは双方そうほうに代表だいひょう団だんを送おくるよう指示しじし、長期ちょうきにわたって停戦ていせんが維持いじされるか監視かんしすることにしています。

今回こんかいの攻撃こうげきの応酬おうしゅうでは、ガザ地区ちくで232人にん、イスラエルで12人にんが亡なくなったほか、イスラエル各地かくちでユダヤ系けい住民じゅうみんとアラブ系けい住民じゅうみんによる衝突しょうとつも相次あいつぎ、パレスチナ問題もんだいの根深ねぶかさが改あらためて浮き彫うきぼりとなっています。

パレスチナ側がわから「パレスチナを解放かいほうせよ」というシュプレヒコールがあがるのに対にたいし、イスラエル側がわは「ハマスはテロリストだ」と書かいたプラカードを掲かかげて非難ひなんの声こえを上あげるなど、大勢たいせいの通行人つうこうにんや観光かんこう客きゃくが行き交いきかう現場げんばは騒然そうぜんとした雰囲気ふんいきに包つつまれました。

ニューヨークでは今月こんげつ11日にちと18日にちにもイスラエルの大使館たいしかんが入はいるビルの近ちかくでパレスチナ系けいの住民じゅうみんらが抗議こうぎ活動かつどうを行おこない、これに対抗たいこうするイスラエルの支持しじ者しゃらとの間まで小競り合こぜりあいになるなど、互たがいの敵意てきいがあらわになっています。

この中なかでネタニヤフ首相しゅしょうは、イスラエルとハマスの双方そうほうが無む条件じょうけんで停戦ていせんに合意ごういすると伝つたえ、シシ大統領だいとうりょうはハマスだけでなく、ガザ地区ちくのほかの勢力せいりょくも停戦ていせんで合意ごういしたと伝つたえてきたということです。

バイデン大統領だいとうりょうは「ネタニヤフ首相しゅしょうが11日にち足たらずで衝突しょうとつを終おえる決断けつだんをしたことを称賛しょうさんした。イスラエルがハマスや、ほかのテロ組織そしきによる無差別むさべつなロケット弾だん攻撃こうげきから自衛じえいする権利けんりをアメリカは全力ぜんりょくで支持しじする」と述のべました。

また、「国連こくれんなどと協力きょうりょくして迅速じんそくな人道じんどう支援しえんを提供ていきょうし、国際こくさい的てきな支援しえんを取とりまとめてガザ地区ちくの復興ふっこうを助たすけていく。パレスチナ人じんとイスラエル人じんは同様どうように安全あんぜんに生活せいかつし、自由じゆうや繁栄はんえい、民主みんしゅ主義しゅぎを享受きょうじゅできるべきだ」と述のべ、ガザ地区ちくの復興ふっこうを支援しえんしていく考かんがえを示しめしました。

そのうえで「イスラエルとパレスチナの双方そうほうの指導しどう者しゃは、安定あんていを取り戻とりもどすだけでなく、対立たいりつの根本こんぽん的てきな問題もんだいを解決かいけつするため、真剣しんけんな対話たいわを始はじめる責任せきにんがある」と述のべ、停戦ていせんをきっかけに中東ちゅうとう和平わへいに向むけた対話たいわを再開さいかいするよう双方そうほうに促うながしました。

また、「ガザ地区ちくでの人道じんどう支援しえんと復興ふっこう計画けいかくが極きわめて重要じゅうようだ」と述のべ、ガザ地区ちくの人々ひとびとの暮くらしの再建さいけんに向むけた国際こくさい社会しゃかいの支援しえんが不可欠ふかけつだと強調きょうちょうしました。

そのうえで「これまでも国際こくさい社会しゃかいと連携れんけいし、イスラエル、パレスチナ双方そうほうに対にたいし、働はたらきかけを行おこなうなど、事態じたいの沈静ちんせい化かに向むけて外交がいこう努力どりょくを行おこなってきたが、引き続ひきつづき、当事者とうじしゃ間かんの信頼しんらい醸成じょうせいに向むけた取り組とりくみを継続けいぞくしていくとともに、緊急きんきゅうの人道じんどう復興ふっこう支援しえんを含ふくめた積極せっきょく的てきな役割やくわりを果はたしていく」と述のべました。