2011年3月11日。高さ10メートル超える巨大津波で1万8000人を超える人が犠牲になりました。今回の取材の中で、両親と祖母の3人を亡くした女性が強い後悔の言葉を語ってくれました。自宅で一緒にとどまっていたことで津波から逃げ遅れました。
「犠牲にならずにすんだ命だった。助けてあげることができなくてごめん。同じような思いを誰にもしてほしくない」
あの日、地震発生から津波到達まで30分から1時間ほどの時間がありました。どうすれば避難することができるのか。何が生死をわけたのか。
今、津波避難の専門家が注目しているのが、“避難のカスケード”です。
(NHKスペシャル「津波避難 何が生死を分けたのか」取材班)