大手監査法人の「あずさ
監査法人」に
所属する83
人の
公認会計士が、
法律で
義務づけられている
オンラインの
研修を
受講したように
装う不正を
行っていたとして、
日本公認会計士協会は
このうちの43
人を
懲戒処分にしました。
日本公認会計士協会の
発表によりますと、「あずさ
監査法人」の
公認会計士83
人は、
公認会計士法で
一定の
単位の
取得が
義務づけられている、
監査業務や
職業倫理などについての
オンライン研修の
受講で
不正を
行っていました。
1台の端末から2つの研修に同時にログインして、受講を済ませたように装っていたということです。
日本公認会計士協会は内部告発を受けて調査を進め、不正を認定したということで、単位を取り消した結果、基準を満たさなくなった43人を戒告や協会の会員としての権利を1か月から3か月停止する懲戒処分にしました。
会員権の停止によって協会の会合への出席などができなくなりますが、公認会計士の資格そのものに影響はなく、通常の監査業務は制限されないということです。
また、日本公認会計士協会は、あずさ監査法人についても協会の会員としての権利を1か月停止する懲戒処分を行いました。
協会の手塚正彦会長は記者会見で「法律で義務づけられた研修であるという理解が十分に進んでいなかった。重く受け止めたい」と述べました。