新型コロナウイルスの
影響が
続く中、ことしの
春闘は
今月17
日に
集中回答日を
迎えます。
電機業界の
大手メーカーでは
経営側が
基本給を
引き上げる「ベースアップ」に
相当する
賃上げを
行うと
回答する
方針で、
金額などをめぐって
大詰めの
交渉が
続けられています。
電機メーカーの
労働組合で
作る産業別労働組合「
電機連合」と
大手6
社の
経営側は13
日、
感染防止のためウェブ
上で
春闘交渉を
行いました。
「電機連合」は定期昇給分を確保したうえで基本給を引き上げるベースアップに相当する分として月額2000円の賃上げを求めています。
去年よりも1000円低い要求水準です。
これに対して経営側はベースアップに相当する賃上げを行うと回答する方針です。
ただ、新型コロナウイルスの影響で先行きが不透明だとして、高い水準での妥結には慎重な姿勢を示していて、大詰めの交渉が続けられています。
電機連合は、要求額と回答額を各社がそろえる統一交渉を続けてきましたが、去年はベースアップが一定の水準以上であれば各社ごとで回答額に差が出ることを認めています。
電機連合は大手メーカーの経営状況は回復する傾向にあり、一定の利益を確保できる見込みだとしたうえで「例年以上に難しい交渉が想定されるが、継続した『人への投資』に取り組み、賃上げの流れを維持するため粘り強く交渉をしていきたい」としています。
ことしの春闘は、今月17日に最大の山場である集中回答日を迎え、賃上げの動きが広がるのかが注目されます。