日本新聞: 信号無視で男性はね死亡猶予付き有罪判決遺族が状況調査も

信号しんごう無視むしで男性だんせいはね死亡しぼう猶予ゆうよ付つき有罪ゆうざい判決はんけつ遺族いぞくが状況じょうきょう調査ちょうさも

Mar 15, 2021 15:03 0

Furigana

おととし、静岡しずおか県けん三島みしま市しで乗用車じょうようしゃで赤あか信号しんごうを無視むしして原はら付つきバイクの男性だんせいをはねて死亡しぼうさせた罪つみに問とわれた元もと会社かいしゃ員いんに、静岡しずおか地方ちほう裁判所さいばんしょ沼津ぬまづ支部しぶは執行しっこう猶予ゆうよの付ついた有罪ゆうざい判決はんけつを言い渡いいわたしました。事故じこをめぐっては、遺族いぞくがSNSを活用かつようするなどして当時とうじの状況じょうきょうを独自どくじに調しらべ警察けいさつに伝つたえるなどしていました。おととし1月つき、静岡しずおか県けん三島みしま市しの交差点こうさてんで乗用車じょうようしゃと原はら付つきバイクが衝突しょうとつしてバイクを運転うんてんしていた会社かいしゃ員いんの仲なか澤さわ勝美かつみさん（50）が死亡しぼうした事故じこでは、乗用車じょうようしゃを運転うんてんしていた沼津ぬまづ市しの元もと会社かいしゃ員いん、渡邉わたなべさつき被告ひこく（48）が赤あか信号しんごうを無視むしして事故じこを起おこしたなどとして過失かしつ運転うんてん致死ちしの罪つみに問とわれました。

渡邉わたなべ被告ひこくは初はつ公判こうはんで「青あお信号しんごうを確認かくにんしていた」などと起訴きそされた内容ないようを否認ひにんし、その後そのご、信号しんごうの管制かんせいシステムと被告ひこくの車くるまのカーナビの記録きろくを分析ぶんせきした結果けっかが示しめされると赤あか信号しんごうだったことを認みとめたものの「青あお信号しんごうだと見み間違まちがえた」と説明せつめいしていました。

判決はんけつで静岡しずおか地方ちほう裁判所さいばんしょ沼津ぬまづ支部しぶの菱田ひしだ泰信やすのぶ裁判さいばん長ちょうは「事故じこ当時とうじは赤あか信号しんごうで被告ひこくは最もっとも基本きほん的てきな注意ちゅうい義務ぎむを怠おこたった。真摯しんし（しんし）な反省はんせいがなされているとは到底とうてい言いえないが、二度にどと運転うんてんしないと誓ちかっている」などとして禁錮きんこ3年ねん、執行しっこう猶予ゆうよ5年ねんを言い渡いいわたしました。

事故じこをめぐっては、発生はっせい当時とうじ、警察けいさつが被告ひこくの話はなしをもとに「仲なか澤さわさんの無理むりな右折うせつで事故じこが起おきた」と説明せつめいした内容ないように疑問ぎもんがあるとして遺族いぞくがSNSを活用かつようするなどして当時とうじの状況じょうきょうを独自どくじに調しらべ警察けいさつに伝つたえたほか、1万まん人にん余あまりの署名しょめいを集あつめて検察けんさつに提出ていしゅつしていました。