日本新聞: 3月の自殺1925人前年比9.5％増女性は30％近く増加警察庁

3月つきの自殺じさつ1925人にん前年ぜんねん比ひ9.5％増ぞう女性じょせいは30％近ちかく増加ぞうか警察庁けいさつちょう

Apr 9, 2021 16:04

Furigana

先月せんげつ自殺じさつした人ひとは全国ぜんこくで合あわせて1925人にんで、去年きょねんの同おなじ時期じきに比くらべて167人にん増ふえました。特とくに、女性じょせいの自殺じさつが30％近ちかく増加ぞうかし、10か月かげつ連続れんぞくで前まえの年としを上回うわまわっています。

警察庁けいさつちょうによりますと、先月せんげつ、自殺じさつした人ひとは速報そくほう値ちで全国ぜんこくで1925人にんで、去年きょねんの同おなじ時期じきに比くらべて167人にん、率りつにして9.5％増ふえました。

男女だんじょ別べつでは、男性だんせいが1270人にんと1.6％の増加ぞうか、女性じょせいが655人にんと28.9％の増加ぞうかとなっていて、女性じょせいの自殺じさつは去年きょねん6月つきから10か月かげつ連続れんぞくで前まえの年としを上回うわまわっています。

また、都道とどう府県ふけん別べつでは、東京とうきょうが185人にんと最もっとも多おおく、次ついで愛知あいちが120人にん、神奈川かながわが117人にん、千葉ちばが104人にんなどとなっています。

国くには、新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだいの影響えいきょうなどについて分析ぶんせきするとともに、民間みんかんの機関きかんと連携れんけいしさまざまな対策たいさくを強化きょうかしています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょう “支援しえん機関きかんや自治体じちたいなどに相談そうだんを”

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「特とくに女性じょせいは、コロナ禍かで仕事しごとや家庭かてい、子育こそだてなどさまざまな場面ばめんで悩なやみを抱かかえやすくなっている可能かのう性せいがある。1人にんで悩なやみを抱え込かかえこまず、『こんなことを相談そうだんしていいのか』と迷まようようなことでも遠慮えんりょせずに支援しえん機関きかんや自治体じちたいなどに相談そうだんしてほしい」と呼よびかけています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、電話でんわやメール、SNSなどで相談そうだんできる各地かくちの相談そうだん窓口まどぐちを、インターネットで紹介しょうかいしています。

URLは「http://shienjoho.go.jp/」で、「厚生こうせい労働ろうどう省しょう支援しえん情報じょうほう」でも検索けんさくできます。

また、自殺じさつ防止ぼうしに取り組とりくむ全国ぜんこくの支援しえん団体だんたいも連携れんけいして相談そうだん窓口まどぐちを設もうけています。

電話でんわ番号ばんごうは「0120（061）338」で、当面とうめんは休日きゅうじつも含ふくめた正午しょうごから午後ごご10時じまで相談そうだんを受け付うけつけているということです。

ホームページのURLは「https://www.lifelink.or.jp/inochisos/」で、「『お金おかねも仕事しごとも失うしなった』『どこに相談そうだんすればいいか分わからない』『何なにに悩なやんでいるのかも分わからない』。それでも構かまいません。専門せんもんの相談そうだん員いんが、必要ひつような支援しえん策さくなどについて一緒いっしょに考かんがえます」と呼よびかけています。

一方いっぽうで、相談そうだんが急増きゅうぞうしているため、相談そうだん員いんがすぐに対応たいおうできないケースも出でています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「よく知しられている支援しえん団体だんたいのほかにも、地域ちいきの自治体じちたいなどさまざまな相談そうだん窓口まどぐちがある。何なん度どか連絡れんらくしてつながらない場合ばあいもどうか諦あきらめず、時間じかん帯たいを変かえたりして何なんとか相談そうだん先さきを見みつけてほしい」としています。