これを受けて、浜田防衛大臣は20日午前、自衛隊に対し、自衛隊の拠点がある周辺国ジブチに航空自衛隊の輸送機を派遣し、待機するよう命じました。
自衛隊機は早ければ今週末にも出発する見通しです。
また、ジブチを拠点に海賊対処行動にあたっている部隊も、必要に応じて対応できるよう準備しているということです。
また、現地にいる日本人およそ60人とは全員と連絡が取れていて、被害の情報には接していないと説明しました。
準備が整えば数日以内に国内の自衛隊基地を出発し、早ければ今週末にもジブチに到着する方向で調整を進めているということです。
今月17日に国際空港が撮影された衛星画像では、滑走路の近くに多くの航空機が駐機し、このうち2つの機体から黒い煙が立ち上るのが確認できます。
スーダンでは、おととしのクーデターで実権を握った軍が民政移管に向けて軍の再編などの協議を進めてきましたが、軍の傘下にある準軍事組織のRSF=即応支援部隊が反発し、今月15日以降、激しく衝突していて、現地の医師会によりますとこれまでに市民140人あまりが亡くなっています。 地元メディアなどによりますと、軍とRSFの双方は人道的な理由から19日の夕方から24時間の一時的な停戦に合意したと発表しましたが前日に続いて守られず、医療現場は深刻な事態に追い込まれています。 これまでの戦闘で首都ハルツームやその周辺にある59の病院のうち39の病院が、攻撃や停電などの影響で閉鎖に追い込まれているということです。 このうち、市内にある透析などを専門に行う国立病院は、戦闘によって断続的な停電が続いていることに加えて、医薬品なども不足していてギリギリの状況での治療が続いているということです。
松野官房長官「調整が整い次第 速やかに出発」
派遣する輸送機 3機で調整 今週末にも到着か
実際の日本人などの輸送には別の命令必要
黒い煙立ち上る航空機や破壊された機体 スーダンの国際空港
スーダンの医療現場 “危機的状況”